初デート…なのか? 3
タカヒロはそのまま話を続けた。
タカヒロ 「あいつとは遅かれ早かれ別れてたんだよ。」
実乃果 「そっかぁ…。」
何でこんなにも早く別れたの?
私と会う約束をした…から?
そんな大事なことをどうして打ち明けてくれたの?
色々と聞きたかったけれど旨く話がまとまらず言葉を飲み込んだ。
タカヒロもこの1ヶ月で色んな事があったんだなぁ…と思っていると話題を変えて聞いてきた。
タカヒロ 「今日この後はどーするの?
彼氏のところに帰るの?」
実乃果 「……いや、今日は女友達とオールしてくるって言って出てきたから彼氏の所には帰らないよ。
今日タカッチと会うことは先輩にも言ってないけど、これから電話して先輩のところに泊まらせてもらうつもりだよ。」
タカヒロ 「そうか…。」
10秒ほど沈黙が流れた。
すると膝に乗せていた私の右手をタカヒロの左手が
タカヒロ 「だったら……今日 俺と一緒に泊まらないか?」
と真剣な口調で言い放ち、私の表情を伺うように顔を覗いてきた。
タカヒロのその表情はどこか不安そうだった。
私は現状が読めず戸惑った。
私とタカヒロが、一緒に泊まる…の?……。
これは何かの冗談なの?
でも……私はタカヒロと一緒に居たい!
私は伏し目がちに、うん…。と言っていた。
それを聞いたタカヒロは
タカヒロ 「分かった…。
何だかごめんな……。」
と言って顔をそらし、けれども私の手を力強く握りしめ、その拳をゆっくりと上げ下げしながら私の足ににコツコツと当ててきた。
タカヒロのその行動は『俺がお前の状況をどうにかしてやれなくてすまない。』と言っているかのようだった。
私は首を横に振り『大丈夫だよ。ありがとう。』と言わんばかりに力強く握り返し拳を左右に揺すってみせた。
間もなくして電車がゆっくりとホームに入ってきた。
タカヒロの先導のもと私たちはその電車に乗ってホテルのある街に向かった。
互いに電車のドアにもたれながら、けれどもタカヒロはずっと手を握っていてくれた。
緊張とドキドキが止まらない私は ただただ足元に目をやるしかできなかった。
着いた駅はホテルが数件並ぶ街で、安くてランクの低い場所もあったのだけれどタカヒロは料金が高くて綺麗なホテルを選んでくれた。
そして部屋に入るまで互いに手を放そうとはしなかった。
部屋に入ってからというものの、どうしていいか分からない私はオロオロした。
そんな私に先にシャワーを浴びておいでとタカヒロが提案してくれて、それに従って私が先に入る事となった。
ドキドキしながらシャワーを浴びているといきなり風呂場の電気が消えた。
薄暗い感じではあったけれど部屋から差してくる明かりのお陰で
するとタカヒロが裸になっていきなり風呂場に入ってきた。
私は、あわわわ★となって目を
タカヒロも少し照れたようにして体を洗い始める。
先にシャワーを浴び終わった私はソソクサと風呂場を抜け出し、下着を付け直して その上からタオルを巻きベッドに座った。
けれども全く落ち着けるはずもなく、ソファーに座り直したりウロチョロしたりしてベストポジションを探した。
結局しっくりくる場所が見つからなかった私はタカヒロを背にしてベッドに
ドキドキドキドキ……
これはホントに夢ではないの?
私はタカヒロとしてしまうのぉ!?
私はこのまま
…ん?
そうか!ただの添い寝って事もあり得るよねぇ!
……いやでも、ただの添い寝だけだったら私が入ってる風呂場にタカヒロが入ってくるってのは考えにくいよねぇ??
酒がまだ残っているせいか旨く頭が回らない。
そうこう考えている内にタカヒロが風呂場から出てきた。
私は布団から出られずタカヒロの行動を気配で感じ取ることしかできなかった。
体を拭き終わったであろうタカヒロは私の居るベッドにゆっくりと入り、向かい合わせる姿勢にさせ、私の頭を抱えながら抱きしめてきた。
私のおでこにはタカヒロの胸が当たっている。
私はずっとドキドキが止まらなかった。
タカヒロの鼓動も私のおでこを伝って早く動いているのが分かった。
少し経ってからタカヒロは私の目をジーッと見つめてきた。
私は恥ずかしさのあまりモジモジとしながらタカヒロの目をチラチラと見ることしか出来なかった。
それを見たタカヒロは
タカヒロ 「かわい~(*^ ^*) 」
と言って微笑んだ。
私はその言葉と笑顔と至近距離にクラクラして「ゔーー★(照) 」と声にならない声を上げてまた顔を伏せてしまった。
そのあとタカヒロは優しく長いキスをしながら巻いていたタオルをゆっくりと
……………
終始 緊張のしっぱなしだったものの最後まで結ばれた私とタカヒロは、そのまま一夜を共にし朝までずっと一緒にいた。
タカヒロのものは事前の情報通りにデカすぎてキツかったけれど、心も体も溶け切っていた私はそれを受け入れることができた。
寝る時もずっと片手を重ねてくれていて、タカヒロの体温をずっと感じられたまま眠りにつくことができた。
全て同情から来るものだったとしても私の気持ちを
私はタカヒロと一つになったこの思い出を
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