第1話 事実
2020年
白い空間にたった1人の男がそこに居た。
今井 光、48歳、1972年 3月5日生まれ。
よくみんなに"ひかる"と呼ばれるが、俺の名前は"ひかる"ではなく"ライト"だ。こんな当て字にした親に恨みがあったが、母は一昨年亡くなり、父は俺が産まれる前に母と離婚してしまった。不幸なのはそれだけではない。
今まで1度も交際経験がなく、女性と接したこともない。自分的にはハリウッド俳優越えの顔だと思っていたのだが、やはり顔ではないのだろうか。神様がいるのであれば来世はモテる人にしてくれると有難い。
高校卒業後はニート生活が続いていたが、母親が金に苦しくなり、俺は就職することになったのだが、名前がキラキラネームみたいなものなので、いい所には就くことが出来なかった。やっとの思いで就くことができたのだが、そこはブラック企業だった。
そこで働きすぎてしまい、俺は一昨日倒れ、今この誰もいない病室にいるのだ。
友達0、恋人0。最後まで0か・・・ネットで有名になっていたあの人みたいだなおれは・・・
そのまま光は眠りにつき、次の日の朝、彼は息絶えていた。
目が覚めると、そこには無数の光が集まっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます