HEROES

かまぼこ

第1話



午後1時


高層ビルが立ち並ぶ首都

センターシティ

その街の路地裏に2人の少女が歩いていた。


少女A「見て!誰かが地面に氷のお山作って

る!」

少女B「結構大きいね!道が塞がってるから邪魔!、まあウチが溶かすからいいよ。離れてて。」


そう言って少女Bは手から火を放ち、氷柱を溶かしていった。


少女A「ありがとー」

少女B「いえいえー」


少女達は路地裏を抜けた。


少女A「あっ!電光掲示板見て!この2人すごい!悪い人達捕まえたんだって!」

少女B「すごい!かっこいいね!!」


少女達の前にある大きな電光掲示板には2人組の青年が写っていた。彼らは超能力を使って犯罪集団と戦い、見事勝利を収め、集団を取り押さえている場面がニュースとして取り上げられていた。


少女A「私も超能力もっと上手く使えるようになりたいな!」

少女B「超能力うまく使える人カッコいいよねー」


少女たちはそう話しながら街の中へ歩いていった。







午後7時


雨が降りしきる中、センターシティより少し離れた町に大きな家がある。

家の前には看板が立てられていた。看板には


–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

優れた超能力集団のなんでも屋


タートルハウス(仮)


様々な依頼を内容と依頼料によっては承ります!!是非ご相談ください!!


ご相談の際はインターホンを鳴らしドアを開けてください。


注意

犯罪などには手を染めるつもりは無いのでそれ系の依頼はご遠慮ください。



営業時間 その日によって変わります。

定休日 不定期

–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––



と手書きで書かれていた。






タートルハウス(仮)とは1人の青年が気に入った人をスカウトして作った集団であり、なんでも屋を営んでいる。


タートルハウス(仮)にきた依頼人は依頼をする際、必ずリーダーと打ち合わせを行なうようになっている。

しかし、リーダーは気分屋であり、いつも依頼を受ける時にはその依頼の内容と依頼料を見て、受けるか受けないかをその時の気分で決めている。そして結局、依頼を引き受けない事が多い。なので彼らはかなり人気がものすごく低いのである。


という訳でもなく、彼らは依頼を引き受ければ毎回期待通りに働くので実は密かに有名であったりする。


依頼の内容は様々である。

無くしたキーホルダーを探したり手紙や物を届けるなどの小さな依頼や

有名人のボディーガードなど、大きな依頼を受けたりもしている。



「はぁ・・・」

タートルハウス(仮)のリビングで窓を見ている青年がいた。彼の名前は颯太である。颯太はタートルハウス(仮)のリーダーをしている。


「雨ってどんよりするよな。お前もそう思わない、周吉?」

颯太は、ソファーに1人で座っている青年に声をかけた。

声をかけられた青年の名前は周吉である。周吉は颯太よりも身体も背も大きい。


「なあ周吉ってばー」

「・・・」

「はいでたー、スルーな」

「なんか答えるのがだるかった(笑)」

「なんじゃそれ」

「まあそろそろみんな帰ってくるでしょ」

「仕事に行ってたの昭二と柊斗と達郎と竜輝だっけ?」

「その4人であってるよ。」

「それ以外のメンバーは休暇か。」

「そうなるね。」

「あー、みんな早く帰ってきてくれよー」


ガチャ


「って俺が言った瞬間帰ってくるよな。」

「いいタイミングだね (笑)」


玄関が開き1人の青年が帰ってきた。


「ただいま」

「ごめん周吉、タオル準備して出迎えきてくれない?多分雨で濡れてるだろうからさ、俺ちょっとトイレ行ってくる。」

「分かったよ。」


周吉はタオルを取って玄関に向かった


先程帰ってきた青年の名前は昭二である。


「おかえりー昭二。はい、タオル。」

「お、ありがと。てか、珍しく周吉がお出迎えしてる」

「そうかな? それよりも外すごかったね」

「いきなり雨だからびっくりしたぜ」


昭二は自分の身体とメガネ拭いて家に上がった。昭二はいつもマイペースな颯太に1番振り回されている青年である。


「ただいま戻りました。」


昭二の後に見た目が暗そうな青年が帰ってきた。彼の名前は達郎である。達郎はいつも少し暗めのオーラを出しているが本人的には暗くないと思っている。


「おかえりー達郎。はいタオル。」

「おお、ありがとうございます。それより周吉がお出迎えとは珍しい」

「やっぱりそうなのかな?(笑)とりあえず上がりなよ。」


達郎は身体を拭いて家に上がった。



「ちーす!ただいまー」


達郎が帰って来た後に少し大柄の青年が帰ってきた。彼の名前は柊斗である。柊斗は空気を読まないことがたまにあるので周吉に怒られている事がある。


「よお、ほらよ!タオルだ。」

「いて!!何で自分にタオル投げつけるんだ!」

「お前はそういう奴だから(笑)」

「どういう奴だ!」

「そういう奴はそういう奴(笑)とにかく上がれよ」


柊斗は身体を拭いて家に上がった


「ただいまー!」

最後に活発的な見た目の青年が帰ってきた。彼の名前は竜輝である。竜輝はメンバーの中で1番小柄であり、さらに1番うるさい。そして竜輝は何処でも構わず騒ぐ事があるので彼もよく怒られることがある。

「うるさいなぁさっさと身体拭いて上がれ」

「なんで周吉僕に冷たいの?!」

「お前も柊斗と同じ感覚」

「なんかよく分からないけど悲しいな。ハッハッハ!」


竜輝は身体拭いて笑いながら上がった




4人が着替えて終えてリビングに集まった後 颯太がわざとらしく「オホン」、と咳をし、大きな声を出して言った。


「では無事に今回の仕事のメンバーが帰ってきたということを確認するために・・・只今よりメンバー確認を行う!」

「何故急に(笑)」

「間違い無いよな。周吉。」

「うるさい昭二。俺に命令するな。名前を呼ばれたら返事をするように!」

「命令はしてねーだろ。てかなんで俺だけ怒られるの?周吉には何も言わねーの?!」

「では改めてメンバー確認を始める!」

「スルーかよ!!」

「まずは周吉!」

「あ、はい(笑)」

「次は昭二!」

「はぁ・・・はい」

「柊斗!」

「へーい」

「達郎!」

「はい」

「竜輝!」

「はいはーい」

「そして颯太!・・・はーーーい!!!」


「よっしゃ!なら確認取れたから各々自由に過ごしてくださーい。かいさーん。」


「お前ほんと意味不明(笑)。」

「あんな意味不明な奴がリーダーでよく続くよな、このなんでも屋。」


周吉と昭二が文句を言いつつ皆解散した。

しかし 解散といっても同じ建物の中にある各自の部屋へ戻るだけある。

簡単いえば彼らはタートルハウス(仮)中で共に生活している、いわゆるシェアハウスのようなものである。



午後9時


ボコォ!!


「やべ、また壁にあけちゃったよ。昭二〜壁また直してくれなーーい?」

「柊斗!お前次したらもう直さないかんな。」

「さーせーん」

「ねぇ颯太! 達郎が間違って竜輝に気持ち悪い笑い方をする催眠かけたって。(笑)どうする?」

「ごめんなさい。うっかりかけてしまって」


「うへへへへへへ」



颯太は玄関にいる竜輝を一度見たもののすぐに目をそらして言った。


「別にあいつはどうでもいい。んなことより腹減ったわー。あ、そうだ!久々にたぬちゃんうどん行かない?」


「おほほほほほほー」


「適当すぎるだよ(笑)まあ行くのいいけどさー、笑い続けてる竜輝どうするの?」

「ほったらかしとったら治るでしょ。」


「けひひひひひひひひ」


「まぁ言われればそうだね。」

「よーしじゃあ今いるメンバーでたぬちゃんうどんへ行くの決定な!」


「ひょひょひょひょひょひょ!!!」

「おい!!お前さっきから俺が話してるのに 変な笑い方してうるせぇんだよ!!吹き飛ばされてぇのか!!」


「颯太さっきどうでもいいとか言ってたじゃん (笑)」


「ひゃーーはっはっはっは!!」

「あーはいもう許しません・・・吹き飛ばーーーーす!!」




颯太が怒ったあと、タートルハウス(仮)の屋上から巨大な風が空へと向かって昇っていった。







午後9時10分



「え、なんで僕は空にいんの?」


空の上で竜輝は達郎から受けた気持ち悪い笑い方をする催眠が解け、意識が戻っていた。


「うわー、絶対颯太から飛ばされたよー、これは落ちたらひとたまりもないね!まあ僕が浮けばいい話だけど」


竜輝は空の上で独り言を言いながら当たり前のように空中浮遊を始めゆっくりとタートルハウス(仮)の前に着地をして玄関を開けた。


「本日二度目のただいまー。」

「お、結構帰ってくるの早かったね。かなり高いとこまで吹っ飛ばしたつもりだったけど。」

「結構ビビったね!てかそもそもなんで空にいたのか記憶ないし!あ、あと達郎に催眠かけられたとこまでは覚えてるけど・・・僕どんな催眠にかかってたの?」

「そんなことどうでもいいからさ、たぬちゃんうどんに行こう。俺腹減ったわー」

「また!どうでもいいとか言う!たぬちゃんうどんには行くけども!」

「はーい。それでは竜輝も帰ってきたのでたぬちゃんうどんへいざ出発!!」

「僕をスルーしないでよー」

「俺に命令するな」

「命令はしてないよ!」


午後9時15分


タートルハウス(仮)玄関


「あれ、雲が無くなって星が見えてる!僕空に浮いてるとき全く気づかなかったよ!」

「あらま、いつのまにか晴れてたんだな。俺も竜輝飛ばしてる時気づかなかったわ。」

「お、晴れてるね。」

「おい玄関で急に止まるなよ!」

「危ないですよー。」

「颯太と竜輝と周吉早く行ってくれ!」

「うるさい!柊斗!俺に命令するな!」

「自分は命令してない!!」

「とりあえず向かいましょうよ・・・」


彼らはたぬちゃんうどんへ出発した。

すると出発してすぐに颯太が喋りだした。


「つか今日さ、よくわからん強盗団が俺と周吉がいた銀行にタイミング良く入ってきたんだ。そんで、なんか全員焼かれたく無かったら動くなって言われたんだよ。俺それにムカついたから周吉と一緒に強盗団全員とっ捕まえた訳よ。そしてさ、捕まえた後にめっちゃ取材きてびっくりしたよ。あとその取材がちょっとめんどくさかったんだよね。」

「でもその時颯太取材されてて嬉しそうだったじゃん(笑)」

「アハッ、バレてた?まあ、それよりも人前でいいことするのも悪くはないものだな。ねぇねぇ、お前らもたまにはそういう目立つ仕事してみたら良いよ。きっと分かるぜ!」

「そんな事言ってるけど。毎回目立たない仕事引き受けてるのお前だろうが!!」

「ちょっと昭二うるさい俺に命令するな。」

「だから命令はしてねーよ!!」




彼らは楽しくうどんを食べるはずだった。

そう、はずだったのである








深夜1時2分



廃倉庫



「あ、あ、あの、本当すいませんでした!もうこんなことしないので許してください!」

「うるさい。俺に命令するな」

「命令はしてないだろ(笑)」

廃倉庫の中、颯太と周吉の前でいかにも悪さをしているような見た目の男が正座をしていた。 颯太達の周りには男の手下のような人達が倒れ込んでいた。


「お願いします!盗んだ物も全部返すので!本当に、本当に許してください!」

「だってさ、どうする颯太?」

「どうしようかなー、もう腹減りまくりだし、こいつらほったらかしてさっさと帰ろうかなー・・・よし、とりあえず盗まれた物全部返してもらってさっさと帰ろう。いくぞ周吉」

「了解」

「!!あ、ありがとうございます!」


男は泣きながら頭を下げ続けていた。


颯太達がたくさんの荷物を抱えて倉庫から出てきた直後だった。


「あーやっぱり気が変わったわ。」



ゴォォォォォォォ!!!


颯太の後ろにとてつもない風が吹き荒れた。風が止んだ後、男達がいた倉庫は吹き飛んでいた。


「気が変わるの早いね(笑)」

「なんとなく変わったわ。つかあいつらのせいで腹減りまくりなんだけど。あ!そういえばなんかあいつが指示してる途中で仕掛けちゃったわー。全員倒してるから誰も向こうに攻めに行かないと思う。きっと昭二たち暇してるだろうなー。」

「まあもしかしたら何人か既に昭二達の方に行ってるかもね。」

「うーん、言われればその可能性もあるな。あ、昭二からメールだ。」





件名:なし



とりあえず近くに3人いたから捕まえておいた。敵はもう探しても居なかったから多分そっちに残りの敵全員いると思う。よろしくな。








「だそうだ。あいつら暇してないで良かったよ。まあ残りの敵どっか飛んで行っちまったけどな。」

「間違いないね(笑)」

「もうとりあえず疲れたし、腹減ったし、眠たいしで最悪だわ!」

「本当に災難だね(笑)」

「あー、早く帰りてぇ。てかそもそもこいつらが余計な事しなきゃこんな事にならなかったのになぁ・・・」




時は3時間前に戻る。





午後10時


たぬちゃんうどん前



張り紙 「誠に勝手ながら本日は休みにさせていただきます。」


「・・・はぁ?」

颯太は張り紙を見て口を開けていた。


「まさか閉まってるとは思いませんでしたね」

「・・・」

「颯太どうする?(笑)帰る?」

「・・・」

「お前ショック受けすぎだろ!!」

「・・・」

「ハッハ、僕を空に飛ばしたからその天罰が下っ・・・!!!!わ、分かった!僕が悪かったから、力を溜めないでください!!許してえええええええええええあああ!!!!」

「また飛びましたね」

「・・・」

「まあドンマイ、颯太!」

「うるさい。」

「ええ?!」

「なんで柊斗だけにうるさいって言うんだよ、かわいそ(笑)」

「はぁ、まじないわー・・・あーもう帰ろう。帰ってインスタントうどん食べる。」


颯太達が帰ろうとしたその時、店の扉が開いて、店主が出てきた。


「すいませーん、今日は店を閉めさせていただ・・・あ!颯太くんじゃないか!」

「あ、店長!なんで今日空いてないの?」

「すまんねぇ。訳あって、閉めさせてもらってるんだ。」

「あらまぁ、訳ありなんだね。」

「すまんねぇ。」

「気にしないで。また別の日に来るよ」

「あ、あぁ・・・」

「よし、なら帰るか。」

颯太達は静かに帰っていった。


帰り道


「はぁ・・・」

「まあ訳ありならしょうがないですよ。颯太、元気出してください。」

「そうだな、まあ切り替えて、明日食いにいくか!」

「颯太、自分もそれがいいと思う!」

「お前はうるさい。」

「な!?、はぁ・・・なんで自分だけに・・・」

「おい颯太」

「何、昭二?」

「あれ竜輝じゃね?」

「あ、本当だ。」

昭二達が空からゆっくり降りてくる竜輝を見つけた後すぐに竜輝が降りてきた。

「おうお帰り竜輝。」

「ただいま颯太さん。」

「今後は失言をしないようにしとけ。」

「心得ました。」

「面白いな(笑)」

竜輝も合流して颯太達が再び足を進めると、颯太達の前に、男2人が歩きながら、大きな声を出して話をしていた。


「うまくいきましたね!先輩!」

「あのうどん屋、店の道具が全部盗まれてるから暗い顔してたな!俺の能力で簡単に盗めたぜ。まあ健太さんに向かって出て行けとか言うからこうなったんだ。ザマァねぇな!ハッハッハ!」

「あ!そういえば先輩、後で他の連中が店に襲撃するとか健太さんが指示してましたよ!」

「本当かよ?!それは傑作だな。」

「このあと1時くらいから倉庫で集会があるらしいですよ!」

「そうか、わかった。」



颯太は2人を会話を聞いて小声で「全員集まれ。」と声をかけ、全員が小さく集まった。


「よし、集まったな。てかあいつらあんなデカイ声で話して馬鹿じゃねーのかな?」

「ええ、それよりも店長が訳ありって言ってたのはあの人達の仕業かもしれませんね」

「ねぇねぇ、あの先輩とか呼ばれてる奴僕は昭二に似てると思ったんだけど。どうかな?似てるかな?」

「似てないわ!あと竜輝はこのタイミングでしょうもないこと言うな!」

「確かにしょうもない(笑)」

「よっしゃ颯太!!ここは自分があの2人に鉄拳制裁をかまして・・・」

「落ち着けゴリラ柊斗。勝手に動いたら吹き飛ばすぞ。」

「颯太!自分はゴリラじゃない!」

「はいはい、分かった分かった。うるさいから静かにしてくんね?」

「・・・」

「颯太、どうしますか?」

「とりあえず俺と周吉で後をつけてみるわ、そんでみんやは店に戻って、もしも襲撃があったらいけないから、それに備えておいてくれ。あと、竜輝は別で店長を別の場所に避難させといてくれ。以上、解散。」



颯太達は2つのグループに別れた。



24時50分



たぬちゃんうどん付近


昭二達が店長に事情を話し、竜輝が店長を避難させた後、竜輝達は店の近くで集まっていた。


「ねぇねぇ昭二、俺が空から見張っておこうか?」

「いや、お前1人で浮いてて狙われたらどうすんだよ、相手がどんな能力使うかもわからないからな、とりあえず近くにいろ!」

「それがいいかもしれませんね。」

「敵が来ても自分がぶっ飛ばすだけだ!」

「お前は暴れすぎるなよ。後がめんどくさいからな・・ん?誰か近くにいるっぽいな。」

「え?何で昭二分かるの?」

「さっきから念力当てられてる感覚がある。まあ俺がいるから効かないんだけどな。めんどくさいから声かけるか。おーい!!コソコソ攻撃しないで堂々と戦おうぜ!!もう隠れてんの分かってるんだよ!」


昭二が煽ると謎の男達が3人昭二達の前に現れた。すると男達は話し始めた。



「おい!お前の念力全く効いてねーじゃねーか!」

「何で効かないのか俺も分かんねーよ!」

「とりあえず他のやつに念力かけて倒しとけ!俺たち2人であいつを片付けとく。」

「チッ、まあ任せたぞ。」



「・・・どうやら俺達倒されるらしいですよ。昭二、どうします?」

「まあやれるもんならやってみろって話だよ。まあかかってこいよ。」

「よし!ここは自分が・・・」

「お前はまだいい、準備だけしとけ。」

「ねぇねぇ僕は?」

「お前もまだいいよ。俺と達郎でいけるだろ、もし苦戦したらその時に入ってくれ。」

「はーい。」



「テメェなめやがって、望み通りこっちからいってや・・・うぉ!な、なんだ?身体が動かんぞ!」

「俺も動かねぇ!」

「俺も・・・」

「お、おい、何でだよ?!能力もつかえねーぞ、どうなってんだ!」



「ほらほらどうした?身体も動かねーし能力も出ないか?」

「まったく、話になりませんね。とりあえず捕まえておきますか。」

「そうだな」



「くそぉ、お前ら2人の能力か・・・んん?!お前達の顔見たことあるぞ!!ま、まさかおあの・・・!」


「今更気付いても遅いですよ」



「お、おい!やめて!!・・・助けて!!ああああああ!!」





深夜1時


「呆気なかったな。強い相手かと思ったぜ。とりあえず俺が颯太にメールしとくから、竜輝と柊斗で店長迎えに行っててくれ。よろしく。」


「はーい!」

「うっす」




同時刻


廃倉庫


健太と呼ばれている男が手下を集め指示を始めたと同時に倉庫の中で隠れていた颯太がくしゃみをし、男達に見つかったのでやけくそで颯太が健太と呼ばれている男以外を倒して、冒頭に戻るのであった。





深夜1時20分


たぬちゃんうどん前


店主が涙目になって颯太達に礼を言っていた

「本当にありがとうございます!君達には助けられたよ!」

「それより道具も全部無事でよかったよ店長。また今度僕らにうどん作ってください。」

「君達・・本当にありがとう!」

「まあとりあえず疲れたから俺たちは帰るね、なら、お元気で、店長!!」



颯太達は自分達の家へと帰って行った。



帰り道


「あーもう俺は疲れた。とりあえず家ついたら風呂入って寝る!」

「そういえば、颯太さん」

「何、達郎?」

「ご飯はもういいんですか?」

「あーそうだなぁ、寝るより先に先にインスタントだな。あ、あとさぁ、」

「何ですか?」

「お前ら人に感謝されるのも中々良いと思っただろ?俺は今日二回もいい思いしたわ。」

「俺も二回だよ(笑)」

「あ、そうだ周吉もだったな、忘れてたわ」


「たしかにいい気持ちですね」

「俺もだな」

「自分も思った」

「僕も同じ!!!」


「まあそういうことだ。とりあえず今後も頑張っていくか。」



こうして青年達の1日は終りを迎えていく。



そして彼らはまた朝を迎えていくのである。



































































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る