頭の中
頭の中に
何かがいる
そいつがおれに
囁いている
おれはわかっている
顔面に何を貼り付けるべきかを
おれは確実に合格するだろう
だから心配するな
え?
お前は一体、誰と話しているのかって?
スイカバーに決まってるだろ
貴様は馬鹿か
致命傷は音も無く近付いて来て
たとえ崖から転落していたとしても
まだ大丈夫だと思い込んでいる
おれは笑っている
外は嵐
だが窓が守ってくれると思っている
頭の中に
何かがいる
虫の類いなのだろうか
わからない
だが実際にはそんな奴はいやしないのだ
そんな気がしているだけ
おれはわかっている
だからおれを騙すことは出来ない
おれを騙して搾取することは出来ない
残念だったな
おれは本気で頭のおかしいふりが出来るという特技を生まれながらに会得している
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