薬をくれよ

薬をくれよ

全然、足りないよ

欲しいものは手に入らないよ

だからその替わりにさ

薬をくれよ

刺激がぶっ飛んだやつを

もう二度と

元には戻れないようなやつを

間隔を空けずに

注ぎ込んでくれよ

そいつで頭の中を満たしてくれよ

現実が

入り込む余地の無いくらい

隙間を全て埋め尽くしてくれよ

絶望に関してはちょっと詳しいよ

空気のようにまとわりついているよ

敢えて何も口にしたくはないよ

薬をくれよ

もう後戻り出来ないよ

満たされて

もっともっと欲しくなるよ

それ無しでは自分自身を保てないよ

薬をくれよ

世界が虹色に輝き出すまで

それが全てちっぽけな妄想だとしても

この効力の前では戯言だよ

お前に一体、何がわかる?

夢と希望が目の前にあって

それに触れるということの奇跡が

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