徹底的に

徹底的にぶん殴って殺す死ぬまで

わたしは

お前を徹底的にぶん殴って殺す死ぬまで

相手の主張は関係無い

とにかく徹底的にぶん殴って血液を吹き飛ばせて殺す

容赦はしない

世間のことは知らない

そんなことはわたしの知ったことではない

群集が口を挟む

だがその全てがわたしには空虚に映る

わたしにはわかっている

あいつらはただの操られ人形だ

人間ではない

人間を模したよく似たものでしかない

適当に手足をねじって笑って遊ぶためのものだ

なんて愉快な形状なのだろう

そしてわたしは徹底的にぶん殴って殺す死ぬまで

そういった状況に理由を付けて持ち込む

理由が見当たらなければ何か他の物で代用する

人生は短い

短すぎる

まず真っ先に行うことを決める必要がある

優先順位を決める

徹底的にぶん殴って殺す

死ぬまで

そのあと死体にきゃっほううっとか叫びながら半端ではない蹴りを喰らわせる

死んでも殺してみる

もしかしたらそいつは死んだふりを会得しているかもしれないから

なんて恐ろしいのだろう

念には念を押しておく

追加攻撃を加える

ガソリンをぶっ掛け陽気なパーティーの始まりを気取って着火する

反射した炎で顔面をぬらぬらさせ笑う

お前など最初からこの世に存在しなければ良いのに

もしそうであればわざわざお前を殺して綺麗な洋服に返り血を浴びる必要も無いのに

だがこの世界はお前で満ち満ちている

やるしかない

そうでなければ殺されるのはわたしなのだ

さっき死んだと思ったお前がすぐさま分裂し何食わぬ顔で隣りで微笑んでいる

わたしは深呼吸した

(………少しだけ休ませてくれ)

すぐにまたこいつを殺してみせるから

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