道
何度も繰り返してきた光景に
再び頭を悩ます
隣人は何も言わずに去る
わたしは訳が分からない
冷たい陽射しが降り注ぐ部屋で
体育座りをしている午後
間違えが溢れだして
くるぶしの辺りまで浸っている
透明なものに名前を付けて確かに凝視、出来れば
こんなにも困惑することはないのに
物理的法則に則って
落下する球体の毬だとか
だが理解不能に包まれて
心の平穏は訪れない
何もわからない
どうして道は分かれていたのか?
共に微笑んでいたあの友人たちは何処へ行ってしまったのか?
消えたのは自分だけ
誰もいない森の中へひっそりと姿を消しただけ
何かが間違えているならば
きっと最初からなのだろう
迷子になることを決定づけられた遺伝子によって
ここまで連れてこられたのだ
標識の矢印を見つめる
そこに記されているただしお前は除く
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