0511


職場には頭のおかしい奴ばかりいる

頭のおかしい奴等が大挙して群れを形成している

だから頭のおかしくないわたしがその中に紛れ込むと

圧倒的、多数決によりわたしの意見は踏みにじられる

今日も正義は遂行されることはなかった

とても残念だ

頭のおかしい奴等は大抵、声がでかい

げひゃひゃ

そのような笑い声を発することが多いと見受けられる

そして連中に話し合いは通用しない

自分が絶対的に正しいということを信じて疑わないのだ

一体、どうすればいい?

あいつらは鏡に映る自分の姿を己とは認めようとしない

もう銃殺するしかないのだろうか

分かり合うことは不可能なのだろうか

背後に回りこっそりと隠し持っていた鈍器で月夜の晩に思いっきり脳漿が飛び散るまで殴打してやるというのはどうだろう?

返り血で服が汚れる程度の被害は受け入れるべきだろう

お気に入りの服を汚してでも優先しなくてはならない事柄がある

自分の大切なものを犠牲にして行うという覚悟が良い

わたしは正義の旗を振る

笑顔で

やがて当初の目的を失い人を殺すために正義を主張するようになるだろう

この世界には頭のおかしい奴等が多すぎるな

皆殺しにするべきだな

その基準は段々、曖昧になる

感情次第で揺れ動く

昨日は許せたことが今日は許せなくなる

頭のおかしい連中を皆殺しにしたあとで

わたしは綺麗さっぱりとしたこの星で一体、何を想うつもりなのか?


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