ネクスト

えこ

第1話 ピリオド…離婚

私はしゅんとの

結婚2年の生活にピリオドを

うった。


離婚を切りだしたのはしゅん


「かすみ…話があるんやけど…」


「何?顔が真面目なんだけど…」


仕事から帰宅したばかりの

私に声をかけてきた。


「あのな…別れてほしいねん。」


「理由も言わずに 別れてほしいと聞かされて、はい、別れましょうとでも言うと思った?」「理由は?」


「実はな…付き合ってる子が、

俺の子供を妊娠したんだ。

だから…離婚してほしい。」


離婚届を渡された。


「結婚して2ヶ月過ぎた頃から

行動がおかしいと思って調査事務所に依頼して浮気してるって知った。

その瞬間から気持ちが冷めて、ただの同居人にしか見れなくなってた。」


「3ヶ月前にしゅん

女とホテルに入ったところを

調査事務所の人と一緒に目の前で

見た。」


「浮気が分かってから離婚したいと

思ったけど自分からは言わなかった。

今、しゅんから

離婚話されてスッキリした!」


それだけ言った後、

スーツケースに荷造りした。

離婚届に記入し

捺印し指輪と合鍵をテーブルに

置いた。


玄関に向かう途中 


「かすみ…もう一度 抱きたい。」


しゅんが 

後ろから抱きしめてきた。


「はぁ~!!何言ってんの!

離してよ!!

バカじゃないの!!!」


しゅんのことを

突き飛ばした。


「さよなら!」


(ガチャン!)


荷物を持ち 家を出て

車に荷物を積み終え

車を走らせ ラジオをつけた。

ネクストの曲が流れてきた。


しゅんに対する

気持ちは冷めたけど

付き合ってた頃の

楽しかった時を

思いだして…

涙がとまらなくて 

車を左に寄せて帽子を

深くかぶり泣いてしまった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る