夜行
夜を走る電車の中、たまたま乗り合わせた私たちは、同じ空気を共有していた
窓の外には何も見えない、暗闇以外は
窓の中には乗り合わせた私たちの姿
私の正面には僕がいて、それを視界に入れたくない私は、前を向かない、嫌いだから
スマホを見つめる人も、本を読む人も、恋人同士見つめ合ってる人も、隣で寝ている彼も
誰も、正面なんか見ていない
誰も、前なんて向きたくない
だから私もこうやって、日記に詩なんて書いてんだ
電車が止まって、隣の彼を起こして、「ほら、いくよ」って
窓の外にあった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます