登場人物等のまとめ (注:7章まで読んでいない人にはネタバレ要素があります)
○登場人物○
・セシル・フィランツィル=リートン
16歳。銀髪の髪を肩につくかつかないかの長さまで伸ばし、水色の瞳をした主人公。リトミナ王家の傍系、リートン家次男だが養子。第一騎士団所属。
へらへらとしているが、根は理屈たれ。だが、わりと抜けているところもある。
リトミナ王家固有の魔法である吸収魔法を扱う。派生的に原子魔法も使用。普通の魔法も扱え、十八番は重力魔法と氷系統の魔法。
度々奇妙な夢を見るが、起きた後は基本的には覚えていない。
実は女だが、訳があって男のふりをしている。
ちなみにザルを通り越してワク。いくら飲んでも全く酔わない。
・レスター・ラングシェリン
20歳。サーベルンの諸侯。
いかなる相手の魔法をも無効化する、無効化魔法を扱う。従者には、ロイとノルンの2人がいるが、ノルンの方に尻に敷かれている。地味な顔立ちを気にしている。
かつて、サーベルンの末の王女と恋仲だったが、政治的な事情で別れた。その後、王女は帰らぬ人となっている。
『墓荒らし』に父トーン・ラングシェリンの遺体を盗まれている。
・ラウル・フィランツィル=リートン
22歳。セシルの兄。武勲で有名なリートン家に産まれながら、虚弱であったために、何かと冷ややかな扱いを受けていた。そのため、幼い頃は屋敷に引きこもりがちであったが、セシルと言う兄妹ができてからは、外に何かと引っ張り出されて元気になった。
セシルはラウルの父の姪にあたるため、実際には従兄妹の関係になる。セシルと同じくワク。
・サアラ・ホール
セシルの侍女。セシルが好きだったが、1年前にセシルが女性であることを知り、その恋は叶わないと諦めようとしていた。そして、退職をラウルに願い出るが、引きとめられてしまったために、セシルから嫌われて辞めさせられようといやがらせに努めていた。
しかし結局、セシルへの想いは募りつづけ、今回の凶行に及ぶ。
セシルと血縁関係がある。
・カイゼル・アドランオール
セシルの幼馴染。セシルと同じく第一騎士団所属。
物などの時間を操る魔法を使える。セシルとは違い、仕事に対しては真面目。
アメリアが好きだが、想いを伝える勇気が持てない豆腐メンタル。それでも武闘会後、アメリアにプロポーズをする予定だったが…。
・アメリア・オルコット
セシルの幼馴染。カイゼルの侍女。
治癒魔法を使える。
リトミナの西の方の、山奥の村出身で、たまに訛る。その村は現在は誰もおらず、廃村となっている。
マンジュリカのペットにあえなく殺害される。
・マンジュリカ・ウォルトン
既に故人…のはずだが、なぜか生きていた。幼少期のセシル、カイゼルとアメリアが、訳あって仕えていた女。かつて、リトミナの魔術師庁の副魔術師長だった。
精神操作の魔法が使える。
リトミナの豚野郎(現国王)と過去に因縁がある。
・マンジュリカの(厄介な)ペット
詳細不明。魔物を『兄さん』と呼ぶことがある。弓が得意。
難しい言葉は、発音かイントネーションが変になるらしい。
マンジュリカは武闘会の際にセシルにペットと言ったが、実際はマンジュリカより力関係では上。
・アーベル・フィランツィル=ショロワーズ
リトミナの王太子。22歳。見た目はかつての現国王に似ているという好青年だが、変態のうわさが絶えない。
男女問わず『恋人』として、自身の手駒としているらしい。動物を相手にしている噂まである。
セシルに執着している。
・ワイアット・ウィッティ
第一騎士団団長。部下の面倒見がいい。
昔は嫌味な性格だったが、セシルのおかげで砕けている。愛妻家兼子煩悩らしい。
・リュカ・サーベルン
サーベルン国王。レスター達を信頼しているが故に、色々と無茶な欲求をする。
最近はレスターの縁談に頭を悩ませているらしい。
昔にセシルと何らかの関係がある。
ちなみに少々困った息子(王太子)がいる。
・アストラ・エーメリー
リザントのハーデル村の村長。
昔からリザントの地を治めている家系のため、リザントの歴史や、かつて交流のあったジュリエの民の事に詳しい。
上の代に何人か、ジュリエの民の出の者がいたらしい。
長男が行方不明。
・テスファン・ローラット
リザントの酒飲み場の店主。村長の長男と昔に何かあって、村を出て行く原因を作ったらしい。
・謎の老婆
セシルが1章で出会った、しわしわの老婆。セシルの事を大昔から知っているらしい。
○用語○
・魔晶石
魔力をはらんだ鉱石。加工次第で魔法道具になる。
・魔物
生命活動の維持のために、生命体を襲いその魔力を食らう獣。肉は魔術師のドーピング剤の原料になる。フンが、ガラス質の砂利状である。
・吸収魔法
リトミナ王家固有の魔法。ジュリエの民の出である初代王妃から、王家の者に代々受け継がれる魔法。相手が攻撃等に放った魔法の魔力を吸収して、無効化できる。空気中などの自然界の魔力も吸収することができ、吸収した魔力を自身の扱う魔法を強化することに利用できる。
ただし、吸収できる魔力は無限ではなく、限度を超えると魔法行使者の命に関わる。リトミナ初代王妃は、魔力の吸収のし過ぎが原因で初代国王と共に亡くなったと、2代目国王は伝え残している。
○国家○
・リトミナ
王都はリアナ。王政の多神教国家。しかし、宗教は形骸化している(だが、祭りの民族で、年がら年中どこかしらでお祭りをやっている)。ただし、一部地域だけ、宗教が盛ん。
500年程前、ヘルシナータがサーベルンに対して反乱を起こして惨敗した際、逃れた末の王子が大陸で建てた国。建国には、ジュリエの民の出である初代王妃の力が大きく関わっている。
王家の者は、ジュリエの民の血を継いでいるため、銀髪に水色の瞳を持つ者ばかりである。ちなみに、王家では早世問題が起きている。機密ではあるが、吸収魔法の力も薄れてきている。
服装は少々和服チック。
・サーベルン
王都はメルクト。王政国家。大国で、大昔から大陸で勢力を持っており、かつてヘルシナータを支配下に置いていた。
国教は、唯一絶対の男の神を崇める宗教で、何かと宗教的な制約の多い国家。
・ヘルシナータ
共和制の島国。かつては王政で、リトミナ王家の初代国王の出身国。
リトミナのおかげでサーベルンの支配より解放されており、現在もリトミナの友好国である。
魔術師が少ない傾向にあるが、代わりに魔術使用の技術が秀でた国で、魔法道具の開発が進んでいる。また、科学技術も進んでいる。
・北の地(ジュリエの民達が住む地)
リトミナ初代王妃の出身地。遊牧民族であるジュリエの民が住んでいる。
とある山に住むとされる邪神を、畏怖信仰している。
そこに住むジュリエの民たちは、皆銀髪に水色の瞳だが、大昔はそうではなかったらしい。
かつて、リトミナ初代王妃を、『山の神の娘』と呼び怖れ、幽閉していた。
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