廻る光子


霞の隙間から溢れ出た


日差しは柔らかく


貴方の胸を貫いて


心の音を捕まえたまま


旅立っていく


梅花は恥ずかしげに花開き


そっと 凍る風にさよならを伝えて


心の音が 凍った土を溶かしていく時


草木はホッと空を仰ぎ


根を伸ばす


朝の光は すぅーっと命達に吸い込まれ


心の音を 集めていく


そうして 私にも届く


貴方の暖かみを宿した


朝の 光

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