異世界化狐

・体格


一切が不明。

最早生物ではなく現象に近く、そもそもまだ実体として残っているのかも観測でいていない。


・経歴


異世界より持ち帰った技術により、こちらの世界で捕獲した個体。

魔法魔力の宿る異世界に、魔法魔力のないこちらの世界でも魔法のような能力を持つ個体を持ち込めばどうなるのか、実験した結果、こうなった。少ない魔力を効率よく行使するように進化したところへ過剰な魔力が流し込まれて変異したと思われる。

その能力には可能性が秘められているものの、相応のリスクがあるため、制圧用の情報を集めるがために実験に投入した。


・能力


全面幻影、特定の部屋に入った生物に強制的に強力な幻術をかけ、眠らせる。

特定の部屋は物理的につなげることで一定確立で移動し、同様に物理的に隔離することで減少させることができる。つながりは、一般的なキツネが移動することが可能な場合に移動し、また確率も油揚げなどの餌を用いることで変動させることができる。このことから観測されない個体が移動していると推測される。部屋の最大サイズは研究所一つを飲み込んだ記録がある。野外に繋げることは危険性が高すぎるため、禁止されている。

幻術はかなり強力な上、巧妙で、かかった人間は抵抗どころか自覚すら持てない。また、現状持てる全ての対抗手段でも抵抗すらできていない。

幻術にかかった人間は、回収した後のインタビューによれば通常では考えられない空間、それも以前に行ったことのある場所にいて、そこで最も辛かったイベントの追体験をさせられると語る。

寝ている人間は、通常と同様の起こし方で目覚める。が、特定の部屋に居続けている場合はすぐにまた寝てしまう。また、24時間が経過している場合、いかなる刺激にも反応しなくなり、3カ月たった今でも目覚めていない。

追記、幻術にかかっている間、そのイベントを克服すれば自力で脱出できるのではないか、との研究者の指摘もあったが、成功例はなく、また同様の発言をしたもおから実験に投入しているため、現在は否定されている。


産まれるべきではなかった。

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