異世界海月

・体格


1100cm  -0.3kg

直径400cmほどの球体から無数の触手が生えている。

赤い半透明のゼリー状で、内臓と思われる器官が透けて見える。


・経歴


とある異世界への転送実験が立て続けに三回失敗、転送先の施設や人員が全て音信不通となった。転送自体は成功しており、到着した場所が悪かったとの推測により実行された四度目の転送にて、調査隊を派遣、彼らも数時間後に全滅した。

それでも繰り返し、17回目の調査により、原因となるこのクラゲが捕獲された。

その後も能力により多くの犠牲が出続け、流石のカンパニーも有効な無力化の手段が発見されるまで手出し無用との結論となった。

今回使われるのはその中の最後の個体。確実に処理するために実験に投入した。

その能力ゆえに、生物兵器の可能性もあるが、不明。


・性格


群れを成して飛んでいる。

ただ空気中をさまよい、その触手に触れた生物を食べる。それだけで理性的な行動は一切していない。


・能力


浮遊、何故浮かんでいるのか原因不明。ただし空気中の水分を取り込んで体重を加えて下降することも可能と観測されている。

触手、先端が毒針になっており、触れた生物は筋肉が弛緩し、立ったまま動けなくなる。そこからさらに差し込み、血液を吸い上げて食料とする。

爆発、人間が痛みを感じる程度のダメージを受けると瞬時に起爆、大爆発する。その威力はすさまじく、誘爆も含めてすべての実験を失敗にした唯一にして絶対の能力。この個体単体だけでも、実験会場の外壁を吹き飛ばし、センサー類もろとも大規模落盤事故を引き起こすと計算される。低温、無酸素などでの実験はまだ行われていない。

本来、地下での実験は情報収集が困難になるため良くないのだが、さらに動かすことでのリスクを考え、そのままにされている。地味ながらその破片には毒や消化液も含まれていて、土地への汚染も加えられる。

単独生殖、まるで細胞分裂のように増殖する。3cmに満たない幼体さえもグレネードクラスの爆発を起こす。


産まれるべきではなかった

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