異世界獏

・顔


頭部は黒く、腹と尻と背中は白い。前に出た鼻は短いが物をつかむことができる。奥に凹んだ黒い目は眠たげ。オス。


・体格


172cm 78kg

豚に近い体つきで、外見的にはバクとしては平均的。


・経歴


能力による精神汚染で発狂した研究者により細かな来歴は焼失、その他関係者が軒並み自殺か廃人となっているため、異世界から来たのかさえも不明。

希少な上、強力な能力故に実験などに使うはずもないのだが、精神汚染された研究者が自暴自棄になって参加させた。決定された実験は途中で中止できない。


・性格


夜行性、のんびりとして寝てばかりいる。水辺を好み泳ぎが得意。単独行動を好む。

危険を感じると早足で逃げるが、全体として怠惰な態度で動きがとろい。


・能力


夢喰い、正確な範囲は不明ながら壁などを貫通して随時発動し続けている。周囲の生物を鬱状態にする。正確にはプラスの感情を食らう。なのでこの個体は水以外を口にせず、周囲から生物を遠ざけると痩せてゆく。食べる対象は人間だけでなくm同種のメスも含めて無差別と思われる。

食べる量は距離が近づくに連れて増え、また身の危険を感じるとストレスからまた増える。

視力は良くなく、敵として認識できるのは10m以内がギリギリだが、その距離で食べる量を増やされると、抗鬱剤使用時でもヘタリ込むほどの鬱となり、続けば自殺する。

また長期間食べられ続けると不可逆的な鬱病となり、しかも現状の抗鬱剤も効かず、プラスの感情そのものを失ったかのようになり、呼吸さえもできなくなって行く。

ドローンを用いたその他の検査によれば、生物としては普通らしい。


産まれてくるべきではなかった。

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