異世界甘藍人

・顔


頭はキャベツの玉になっている。

目鼻はなく、見えてもいない。ただ聞こえてはいるらしい。男。


・体格


101cm 21kg

ガリガリに痩せた色白の肌の少年。

手首足首に拘束の跡、背中や腹部にも打撲や鞭の跡が残っており、虐待されてきたことがうかがえる。


・服装


黒ずんだ半袖半ズボン、ボロボロで悪臭が漂っている。


・職業


元王子、逆賊、囚人


・経歴


とある異世界転送における王族の末裔が変異した姿。

コーポレーション協力のもと決行されたクーデターにより傀儡政権は樹立、この個体の両親を含めた王族縁者の粛清は完了したものの、国の法律によりまだ十代にもなっていなかったこの個体の処刑ができず、代わりに独房に監禁しておいた。

そこで放置からの衰弱死という事故を狙ったのだが、どういうわけだか頭がキャベツになっていた。

実験をするため刑罰を追放に変え、現在観察中にある。これは刑罰の一つ。


・性格


臆病、わずかな物音に怯え、無様に逃げ惑う。

殴られようと蹴られようとただ身を守るばかりで反撃してこない。

彼らの言語で罵詈雑言を並べると頭を抱えてうずくまることから音が聞こえ、かつ言葉が理解できる知性があることがうかがえる。


・能力


光合成、現段階で一切の食事を与えず、水と光だけの生活だが、バイタルは安定し、生存し続けている。

頭部へダメージを受けると葉が一枚づつ破れて落ちて中心部へのダメージを緩和している。この葉はすぐに生え変わる。味は苦い。

その他、あらゆる拷問に対してそれ相当ダメージを受けるものの、驚異的な再生能力により、一日もすればまた動けるようになる。


興味深い。

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