異世界稲
・体格
45cm 0.3kg
黄金色に輝く稲。一本につき米の種子が30から45ほど実っている。
根は短く、ただ自立するためだけにあり、水分を吸い上げるどころか地面に張ってもない。
・経歴
異世界にて、妖精たちとの契約でゴブリンを絶滅させた報酬として受け取った米の種から生えた。
その後のコンタクトにより、妖精たちはこちらへの攻撃のつもりで送ったものと推測される。
それをおちょくる意味もあって実験に投入された。
・能力
無限増殖、こぼれ落ちた種はそこが地面でなくとも着地とほぼ同時に発芽、すぐに成長して約5秒後には稲となりまた種を付ける。光を含めた一切の栄養素を必要とせず、密閉空間でも中の気圧を増やしてまで増殖してゆく。
落ちた先が鉄板や手の平、または水などの液体の上であっても発芽、成長し、増殖する。唯一発芽しないのはその稲からとれた藁と根だけだが、こちらはすぐに発酵し、1日も経たずに土となり、発芽する。
生きている種だから増殖するのであって、熱や毒などに触れれば死亡し、発芽はしなくなる。
米の味は最悪で、栄養価もないわけではないが高くなく、パンデミックのリスクやコストを考えると利用価値は少ない。
産まれるべきではなかった。
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