異世界鸛
・顔
黒く長い嘴に黄色い目、ただし視線に狂気がある。
オス。
・体格
全長110cm 翼長70cm 翼開長201cm 体重6kg
羽の先端部分は黒で、それ以外は白い。脚はピンク色。同種のなかでは羽が大きく、体重も重い。
素人目には鶴にも見える。
・経歴
スポンサーの一人が戦争犯罪で訴追されることになった。
もはや利用価値もないのだが他のスポンサーの手前、助けることになる。
そして異世界へ逃がす過程で、持ち込まれた数々のはく製コレクションの中の一つ、ある地域で絶滅したコウノトリの最後のオスが変異し、蘇った。
この個体は、殺された時、夫婦だったメスも目前で殺されており、その恨みからか攻撃してきたが、戦闘能力としては微々たる能力で、そのまま捕獲された。
実験に投入したのは無事に逃げることができましたよ、という身内への通知の意味もある。
ただ、研究者たちはその能力の危険性を強く何度も進言しており、めんどくさくなっている。
・性格
人間すべてに絶望した復讐の化身。自身の生まれ育った地域では根絶され、それ以外でも絶滅危惧種にされてしまった怨みは凄まじく、その思考は人間を殺し続けることに集中している。
一方で、人間以外の生物に対しては普通の鸛としての反応を見せる。
・能力
飛行能力、鸛も鳥なので当然飛べる。ただし小回りは利かず、長距離を滑翔する方が得意なので空中戦は苦手。
「赤ちゃんはどこか来るの?」に対する完全回答、羽の黒と白との境目あたりから人間の赤ん坊を呼び出す。性別、人種はランダム、赤ん坊は産まれたての乳幼児で、どこからか攫われてきたわけではない。ただDNAを調べると、その次元にて、両親に当たる人物は存在し、多くの場合は夫婦か、夫婦になる予定だったりする。
赤ん坊の数の上限はないらしく、無尽蔵に大量に呼び出すことができ、しかも飛行中でも可能。それを利用し、上空より3kgに満たない赤ん坊の爆撃投下を行う。物理ダメージよりも精神ダメージの方が大きい非人道的攻撃能力だが、この個体には関係ない。人権主義の崩壊を招く危険性がある。
産まれるべきではなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます