第31句 ヘラジカ


なんのその 雪割りゃ道ぞ 王の往く


・ー・ー・ー・ー・ー・


オレも腕っ節には自信がある方だけどさ。


まともにやっちゃ、まったく勝てる気がしないね。


馬鹿正直に真っ直ぐ向かってきてくれるから、今までは勝ててきたけどさ。


最近は部下が頭使って来てるから、本当の本当に勝負することになったら…、もはやライオン様に任せるしかないな。


なんせオレとの正面衝突じゃあ、怯みもしないんだから。


〜オーロックス


【季語】

雪割[春]:堅雪を割って雪解を促すこと。春先の雪は水分が多く、それ自体の重みでしまりやすい。

また踏み固められたところは氷のようにがちがちになる。

鶴嘴やスコップでそうした堅雪を割ることで雪解を早めることができる。

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