第24句 アフリカタテガミヤマアラシ


梅の雨 桜の傘や 尾の松や


・ー・ー・ー・ー・ー・


へいげんちほーをみんなと一緒に探検したですよ!


草原しか無いと思っていたここのちほーにも、いろいろな木があるのが見て取れたです。


普段は闘いばかりでしたので、こうやってのんびり回るのは久しぶりでした。


ハシビロコウがあれは何、これは何と説明するのを、みんなして、ほぉ、はぁと感心して回ってました。


うめの木は水のようなかたち、さくらの木はお城の屋根のようなかたち。


どれもきれいで、すてきな色をしていたです。


羨ましいなぁと呟くと、ヘラジカ様は、何を言うか、と松を指差し言うのです。


あれほど悠然とした木は他にない。

その木の葉がお前の尾には付いているじゃないか、と。


〜アフリカタテガミヤマアラシ


【季語】

梅、桜[春]:春を代表する二花。梅は早春、桜は晩春。なお、単なる松は季語たり得ない。

華やかに映える花々よりも、しかしヘラジカはその松を讃えるのだった。

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