はいくフレンズ

と こ ろ ん

第1句 トキ


木の芽時 鳴いて待ち侘び 濁り声


・ー・ー・ー・ー・ー・


絶滅動物から生まれたフレンズの多くは、その自覚の無いまま同じ仲間を探すのが見て取れるのです。


トキの歌もその一つです。歌と言うよりあれは、その、叫びの様ななにか、ですが。


本来の性質に加え、仲間を思い鳴き続けるトキは、だからこそあのような濁った声になった…とも推察出来るのです。


いつか同じように芽吹く事を、自分と同じ姿が生まれる事を、きっと無意識の中で信じてるのです。


〜博士


【季語】

木の芽時[春]:春になり、さまざまな木が芽吹く頃のこと。

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