TNlA_05: 冷眼傍観、隔岸観火、他。

 城南大学、史料編纂室より。

 先週末に買ってきたオビヤンのTシャツを着てみる。

 人文学科で学食の寿司が流行中。

 当室でも吉田と磯山が昼に食べている。4日連続。



■He_04:病欠

 えーと、身体に寒気と筋肉痛のような痛みですね。鼻水が出るとか、喉が痛いとかは無い。はい。

 最近、ディープWebやダークネットにアクセスしたことは? あるいは変なメールやメッセ開いたとか。

 あー、なら多分サイボーグ風邪ですね。最近新しいタイプのウイルスが流行ってるんですよ。

 勝手に制御系で論理労働をさせるやつ。なんか、よくあるヴァレンシーを稼がせるやつじゃないっぽくて、目的が分からないのでワクチンが遅れてるんですけど。

 あら、サイボーグ風邪は初めてですか? そうなんですね。

 サイボーグ風邪っていうのは曖昧な俗語なんですが、ざっくり言うとコンピュータウイルスの感染で起こるサイバネ義肢の異常です。あなたの場合ですと、感覚素子マッピングや人工筋肉に異常が起きている訳ですね。

 神経を鈍らせるお薬出しときますから、とりあえず数日はそれで様子見て、続くようならまたいらっしゃってください。近いうちにアンチウイルスパッチが出ると思いますから、アップデートかけて。

 お薬を飲むと、だるくなると思うので、運転とかするならオートにしてくださいね。サイバネ義肢の感覚といっても脳にとっては生身と変わらないので、できれば病欠取っちゃって。でなくても、在宅勤務とかにしちゃってね。

 では、ロビーに戻ってお待ちください。



■Ne_05: 冷眼傍観

 こんな事になるのは、“彼女”のせいだろう。

 通信回線は瀕死で踏み留まっているが、リモートのパソコンは死んでいる。パソコン、パーソナルコンピュータとは、かつては個人が所有するコンピュータを指した言葉だが、今言われるパソコンとは、個人のパーソナルアカウントに紐付けられたクラウドネットワーク上の仮想コンピュータだ。

 現在、本当の意味でパーソナルなコンピュータを持つ者は、ごく一部のマニアか、その筋の専門家くらいしかいない。有線/無線の通信回線が高速化したことと、Q'vsが開発されたことによる飛躍的な演算速度の向上によって、コンピュータとはクラウドネットワーク上の仮想的なシステムをリモートで使うのが普通になった。

 マシンのスペックはハードウェアに依存したものではなく、どのようなサービスと契約しているかによるので、端末自体の性能はここ数十年進歩していない。スタンドアロンでも動く必要がある携帯ゲーム機の方が、よっぽどハイスペックだ。

 利用環境も、手のひらサイズの端末でゼタバイト単位のデータを手軽に扱えるわけだし、眼鏡型デバイスなりナノマシン手術なりでAV(augmented visionの略。拡張視野)を使えば、腕時計型でもタブレット型でも、好きな形とサイズのVPD(virtual physical deviceの略。拡張現実上における仮想的な物理装置)を扱える。

 俺だってもちろん、仕事の必要性から仮想パソコンは使っている。俺の使い方は、VR眼鏡とグローブ型のVRセンサリーを着けてVPDのディスプレイとキーボードを用いる、いわゆるデスクトップスタイルだ。まあ、センサリーは無くてもいいのだけれど、打鍵感のフィードバックが無いとどうもやりにくい。

 ただ、俺はこの仮想パソコンが好きではない。サービスが止まれば、手元に残るのはリモートしか能がないクソ端末だけだ。それにサービスの利用規約にも書かれているが、統計処理用ビッグデータ構築のために定期的なスキャニングが行われている。ビッグデータに基づいた情報商売が行われているから基本使用料無料となっている(まあ多少は払わないと使えたものじゃないが)とはいえ、プライバシーなんてあったもんじゃない。

 さらに合法性のスキャンも行われているらしく、ちょっとした違法データなのにファイルが削除されたとか、企業警察が自宅に押し掛けてきたとか、そんな話がディープWebのコミュニティにはゴロゴロしている。

 俺が愛用しているアリア・キツルバミちゃんの5Dデータ(3Dモデルに触感や臭気などの設定と模擬人格を付与したVR用データ)も当人の権利を無視して作られた違法品だが、もしこれが消されたら俺は発狂か自殺をするだろう。

 アリアちゃんのことはまあいいとして、無能無策に仮想パソコンを使うのなんて、俺に言わせれば街中を全裸で歩くようなものだ。しかもケツの穴をじっとり濡らして、いつでもブチ込んでくださいって姿勢でな。VRでアリアちゃんにブチ込むことはあっても、自分がブチ込まれるなんてゾッとする。

 だから、俺はパソコンを使ってる。ネットワーク上の仮想システムじゃない、石油時代と同じ完全な個人用コンピュータだ。ついでに、これは単なる趣味だが、操作も物理的なキーボードとマウスを用いている。

 多くの人は、パソコンの所持を「理解できない」と言う。小銭程度の月額で日常に充分な仮想パソコンを利用でき、ランチ一週間分程度の金額を出せば個人所有が難しいほどの仮想パソコンを利用できるのに、何故こんな低スペックのパソコンを使うのかと。

 だけど、俺は“彼女”を見てしまって以降から、デジタルの世界を信用していない。

 腐った果実に蝿が降り立ち、そして蛆が湧くように、彼女はネットワークに足跡を刻み、そしてワームを撒き散らす。噂に聞くベルゼブブの女神。動機も目的も謎のデーモン。直視した、しかし見ただけなのに、あのとき俺の義脳は痺れて、数日はサイバネ義肢が嫌になるほど痒かった。

 デジタルの世界なんて簡単に崩せるってことを“彼女”は教えてくれた。そしてそれが今、現実となっている。

 クラウドネットワークを構成するサーバー群がほとんど動いていない。正確に言えば、一般ユーザーの利用できる処理帯域が、ほとんどゼロになっている。そして、サーバーは量子型・電子型を問わず、じわじわとダウン数を増やしている。

「彼女だ。きっと彼女だ」

 一般ネットワークは瀕死なものの、有志の個人用パソコンで構成されたコミュニティネットワークは普通に繋がる。そのネットワーク構成端末群が各地のサーバーに接続試行を行っているお陰で、輪郭をなぞるように一般ネットワークの状態を把握できた。ネットワークビジュアライザを通すと、光のグリッドで構成された電子の摩天楼で「巨大な存在」が暴れており、次々と楼閣を崩していく様子として描かれる(古典SF的なスキンだが、俺の趣味だ)。

 やっぱり“彼女”だ。サーバー群は一般ユーザー向けのサービスを停止させてまで全力で対処しているが、明らかにジリ貧だ。

「おっもしれえ」

 俺は、コミュニティネットワークの知っているアカウントにインスタントメッセージを投げた。お前らも見てるか? これは面白いぜ。俺達だけの特等席だ。

 ログも取っとけ、後で高値で売れるかもしれねえ。

 まあ、後にこの世界があればだけどな。



■Ar_05:次のニュースです

 次のニュースです。あの。

 あ。次のニュースです。

 次のニュースです。あ。スです

 ニュスで。スです。ああ。

 ああニュースです。です。

 スです。です。ああ。です。

 ああ。ニュースです。ニュースです。

 ああああああああ。

 ああああああああああああああ。

 いいいああああああああ。

 あがががががが。いぎいいぎぎぎい。

 誰ですか誰ですか誰ですか誰ですか。

 次の山羊は崩れを見たのでしょうか。。

 そして私私私と満ちた場が暑かったです。。

 誰が近い駅においしいケーキが待ちます。

 私との約束は海底油田のトートロジーとしてて。

 誰なんですか。つかまつる予定の席です。。。

 誰誰誰誰誰来週は映画をこぼした私の肌。。

 つまた身近にある芽が出て来るの誰。

 歌がある湖に火傷したのみであああうぐああああ。

 いぎぎいいぎぎぎい。あああああああああ。


 続いては、地元商店街で人気の大道芸人の話題です。



■Kr_04: 傀儡と偶人

 やあ。私が資産管理部第3課の課長、ドミニク・ワシントンだ。ドムって呼んでくれ。

 Power4U社は民間軍事警備会社だが、私は銃なんて一度も撃ったことはない。帳簿を着けたり、資材を捌いたりするのが仕事さ。

 さて、ここが何に見えるだろうか。

 病院? 養護施設? 半分は当たりだ。だけど、もう半分は見ただけでは分からないだろう。

 白い壁、白いライト、入院着でうろつく老人や弛緩しきった顔の少年。これでいて、ここは軍宿舎だ。

 もちろん一般の宿舎じゃない。ここにいるのは、Power4Uの社員兵士でも、特別雇用部門の在籍者たち。

 社員兵士と言ったって、彼らに銃を持たせて戦場に放り込んだって役に立ちはしないだろう。ビルの警備員だって務まるか怪しいもんだ。

 それじゃあ彼らが社員兵士としてどんな仕事をしているかって言うと、インテスカルの装着員なんだ。

 この話をすると、よく驚かれる。「ええっ。最前線で戦うインテスカル・インサイダーが、こういう人たちなの?」ってね。

 まあ実際、最前線に出るのはベテランインサイダーだ。ここの連中は、基本的には防衛任務にあてられる。

 足腰の衰えた爺さんだって、インテスカルに乗ればパワーアシストで立てる。立ったら本能的にバランスを取ろうとする。インテスカルは筋電位を読み取って、パワーアシストでインテスカルを立たせ続ける。インテスカル用の自律モジュールも売られてはいるが、センサーの塊だから高価だ。誰か人間を入れた方が安上がりなのさ。

 戦闘だって難しくはない。「ヘッドアップディスプレイに赤いマークが出たらボタンを押してね」って、それだけだ。彼らは通常業務として、ほとんど毎日トレーニングを受けている。赤いマークが出たらボタンを押すトレーニングをね。

 反応型AIに自律攻撃をさせるとドローン兵器管理法に違反するけど、だからと言って思考型AIはこれまた高価だ。法的には人間が操作に介入していればロボットでなくパワードスーツとされるから、こういう人間をインサイダーにしている。

 実際は反応型AIがやってる訳だけど、合法だよ……現行法ではね。

 彼らはよく働いてくれてる。何も分からないまま。

 流石に彼らだって「他人に暴力を振るう」ってのがどういうことかは知っているが、しかしインテスカルはその自覚すら奪ってる。ヘッドアップディスプレイの表示はAV(拡張視界)で編集されているんだ。

 敵とされたものは、彼らの目にはクマのぬいぐるみとして映るんだぜ。人間大のな。

 肉や内臓が飛び散ったら、花のグラフィックで隠される。優しいって言うやつもいるが、私には悪趣味としか思えない。

 ただ……あんたの言う「精神的重圧」とか「過剰労働による負荷」とかってのは、無いと思うよ。彼らは元々アレなうえに、投薬されて、日がなボケーっと赤いマークとボタンのトレーニングをやって、メシを食って、クソして寝る。そして、たまに任務に駆り出されて、ときどき自覚なく誰かを殺して、帰ったらまたメシを食ってクソして寝る。それで稼いだカネを親族がどう使っているかも知らずに。

 あの“春場所暴動”は、彼らがキレたんじゃないと思う。中指を立てられたって意味の分からないやつが大半だ。それに、彼らが他人に共感を示すとか、チームとして価値観を共有するとか、そんなのは見たことがない。つまり、一斉に怒るとか、一斉に笑うとか、そんなのは無いんだ。

 私はまだ、「インテスカルが怒った」って言われたほうがしっくり来るね。インテスカルは単なる機械だが、機嫌くらいはある。本当さ。「今日はエンジンの機嫌がいい」とか、「今日はパソコンの機嫌が悪い」とか、そういうのあるだろ? 無いかね。じゃあ「外的要因によって調子のいいときと悪いときがある」くらいなら理解してもらえるかな。オーケー。

 そういう状況の波が最悪の時に、春場所暴動が起こった……って方が、私は納得できるよ。

 君も仕事とは言え、こんなところまでの無駄足、ご苦労さまだね。

 コーヒーでも淹れよう。ちょっと待っていてくれ。いいオーデリア豆が入ったんだ。



■Xe_05: 隔岸観火


**注意**このドキュメントは仮稿v2です**注意**


対象βおよびβ′群に関する第12次中間報告書

2301年2月8日


日本国衛陸軍 幕僚監部電子対策室

追跡調査部 2課

課長・権堂リオタ / 湯浅望 / 糸山哲雄


**注意**このドキュメントは仮稿v2です**注意**



 対象βについて新たな活動が観測されたため、以下に記す。

 なお対象βの概要は省略する。現時点における最新の情報については、資料用ストレージ2(MatLocker2)内の「@obj_beta/archives/st_report/23010208_2.icdx」を参照のこと。


 2301年1月15日4時11分(太平洋標準時)、キューバ拠点の量子サーバーにおいて、西ヨーロッパ連合国と新アメリカ自由国の攻撃性シーカーが衝突。散発的な電子戦が発生し、追加の攻撃性シーカーやハッキングプローブが逐次投入される。

 同4時15分、ここまでに10万件を超える論理衝突が発生。高負荷により、同サーバー群へ38%の処理委託をしていたGiganticHardy社のヴァレンシー管理システムに異常発生。間もなく不特定多数のクラッカーによる集中攻撃が開始される。クラッカーのアクセスはスクリプト攻撃から手動攻撃まで、平均48秒で遷移。

 なお、これによるGiganticHardy社の社票ヴァレンシー流出は総額およそ2200万ドル。為替市場・株式市場ともに、GiganticHardy社の関連銘柄は下落。逆に扇花重工社の社票ヴァレンシーと、海蘭社や華繁電子社など中連企業の株価が上昇する。

 同4時30分、一部サーバーが論理崩壊を開始。

 同4時32分、βによる同サーバー群へのアクセスを確認。サーバーダウンが加速し、平均して42.3秒に1基のペースで進行する。

 同4時35分、GiganticHardy社の機密文書ストレージがβの攻撃的アクセスを受ける。同社の防衛プログラムはヴァレンシークラックの対策に大半が回されていたため、対処が遅れる。なお、βによるヴァレンシー管理システムへのアクセスは見られず。攻撃はデータベース系のみに集中している。

 同4時38分、βがβ′群を展開。本件においてβ′群は自律ワームの形を取った。この形態についての詳細な報告書は、資料用ストレージ2内の「@obj_beta/intelligence/dash/type_0028_autom/ver4_23010103.icdx」を参照のこと。

 同4時52分、サーバー群を運営しているZetta Technology社とReeves Matrix社が、GiganticHardy社の主要サーバーを物理的に遮断。公式発表によると、封じ込めたβ′群(発表では「攻撃性自律プログラム」)は192秒後に殲滅。

 同4時56分、未侵食のサーバー群に666型絶対防壁プロテクトが展開。以降62時間、同サーバー群について外部からの解析は不能となる。

 同5時8分、βによるサーバーのクラッキングが停止。同時に新アメリカ自由国のハッキングプローブがβによるカウンターハックを受け始める。ワシントンDCのサーバー群に接続障害が発生するも、間もなく復旧。公式報告は無いが、物理遮断が行われたと思われる。遮断については資料用ストレージ1(MatLocker1)内の「@oversea_esp/archives/cia/sec1/23010115_1.icdx」に記載の件に関連すると思われる。

 同5時11分、西ヨーロッパ連合国のハッキングプローブがβによるカウンターハックを受ける。直後、リスボンの一部ネットワークのみに異常な高負荷が発生。身代わりサーバーによる自死防御反応と思われる。

 西ヨーロッパ連合国への攻撃を最後に、βは沈静化。再起動したキューバのサーバー群へ5度のアクセスが見られたものの、破壊的行動は無し。なお潜伏ワーム型β′群の感染は通常通りあったため、当該サーバーは重ねての復旧を要した。

 当該ネットワークは168時間後に完全復旧。

 観測した限り、βはサーバー備え付けの攻撃性防壁230万回、新アメリカ自由国の電子攻撃2万5千回、西ヨーロッパ連合国の電子攻撃3万8千回、超国家企業傘下と思しきハッカー企業群の電子攻撃12万4千回、小資本企業から個人までの小規模ハッカー群の電子攻撃1万1千回を受けている(いずれも概算)。だがトラフィック観測から判断する限り、それが有効になった様子は無い。


 以前からβが企業社票ヴァレンシーおよび国家公式通貨に関心を示さないことは確認されていたが、今回の大規模なヴァレンシー流出でも関心を示さなかったのは、驚きであると同時に、いかなる通貨にも関心を示さないという確信を得た。また、リスボンのネットワークにシーカーを投入して調査したところ、身代わりサーバーに格納されていた情報は西ヨーロッパ連合国の国民情報データベースである可能性が高いと判明した。これは嵩増しの欺瞞情報として格納されていたと考えることもできるが、β′群が周辺サーバーに散逸していないところを見ると、これこそがβの目的とするもの、ないしそれに近いものなのだろう。

 あくまで所感ではあるが、2課の総意としては西ヨーロッパ連合国が(と言うよりはドイツ連邦情報局が)、βの嗜好性や、それ以上の情報をつかんでおり、身代わりサーバーに活用した可能性も高いと考える。

 また、これを受けてβのパーソナリティ解析を更新。情報解析部のプロファイラによる最新のデータは資料用ストレージ2内の「@obj_beta/person/happy-chan!/q(^v^)p_-_-wtf.pmad」を参照のこと(見づらいので注意)。

 βへの攻撃はかつてない規模となったが、カウンターハックやウイルス注入が成功した様子は見られない。ここまで堅牢なシステムだと、根本的なアーキテクチャが一般的なものとは異なると考えられる。撲滅には、開発中のQ'vsコンプレックスによる基底解析が欠かせないだろう。




追記:情報解析部の羽田は後でシメる。

(author: Riot-A@Manager *最終版では削除済)


追記:ここにそういうの書かんでください。

(author: nzm_yuasa *最終版では削除済)


追記:うぃーふぃふぃふぃふぃふぃっふぃー笑笑笑笑

(author: hane!q(^v^)p!enah@Manager *最終版では削除済)

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