第29話 正夢


「和葉さん…」森の木陰で和葉さんと

キスしてる夢…な、なのにその顔が

相沢に変わる…ピキン、深夜でも電流

のように走るアレ

「あ、脚がつったーー‼︎ 」悶絶。

早朝から炭酸水を飲む。血管の拡張にいい

となにかで読んだ。


『なんて夢…』サクラはブンブン頭を振った。

素敵女子になるために出来ること、

手始めに半身浴から始める。

「さ、寒い」また脚つるかも…熱いシャワー

浴び直す。


よく分からないからクリエイトに行こう‼︎

こんな時はそこに答えがある。

『ボタニカルバターオイル配合』

清潔感と透明感の入り混じった容器に

最近巷でよく耳にするお洒落成分を発見。

テキトーに選んでお菓子売り場に行く。

「あったあった、栗しぐれ」ドンと

ぶつかる。

「あ、相沢さん」なぜこの店に⁈

「この栗しぐれはわたしのです」

「売り物にわたしのもへったくれもない」

いつもの相沢節が炸裂している。

「そういえばお見合いしたんですよね、

どうでした? 」

栗しぐれ落としそうになる相沢…

「その話はいいじゃないか」プンとしてる。


相沢さんは重い荷物持ってくれた。

帰り道、タイ料理の店を発見する。

グルグルぐーッ

「寄ってくか?」実は2人ともガパオライス

好き。「はい」そこでお肌に良さそうな

パクチー鍋を追加して香草で気持ち悪く

なる。


「だ、大丈夫か?」わたしの背を摩る相沢。

「わ、わたしはいい…けど」

「けどなんだ?」

「テ、テレビが…」

「テレビがどうした?」

「届く日…」洗面所で気分不快を直している

間に相沢さんがテレビ対応してくれた。


「初期設定…」

「しておいて…」

「なんで俺が…」コードに巻かれる相沢。

ケホケホしている。

「それでビオラ先生見ていいから」

「それってどれだよ?」

「そこにディスクが…」ディスクごそごそ

探して渡そうとすると机に脚ぶつけ

体が宙に浮く、相沢に体重支えられる…

がよろける相沢。相沢に倒れこむようにして

着地…弾みで唇が触れてしまう…


な、なななななんてこと‼︎

正夢ーー⁈ またもハプニング。

展開はいかに⁈

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