第27話 感化
最近、和葉さんの様子が変だ。
物思いに耽ることが多い…
わたしが浮気⁈いや、浮ついていたから or
相沢氏になにかチクられた?
「和葉さん…」呼びかけても上の空
元々憂い男子の和葉さんは充分絵になる
がなにか気になるサクラ。
ある日決心する。
相沢氏に見せたようにすっぴんさらして
バドやって、汚いと言われた部屋も公開
しようと決意する。
呼び出そうと思っていたら呼び出された。
お洒落女子が集うアロハテーブル MM店
着席するやいなや
「 サクラに紹介しておきたい…
いや、話しておきたい状況がある… 」
和葉さんにしては言葉が慎重で切り出し方
も少し緊張気味だ。
『わたくし、あらゆる非難の覚悟は…』
言いかけたとき、
「Hi カズハ‼︎ 」日本人のくせに外国人
かぶれ、なんですつてって思って振り向くと
そこには、超絶ウルトラ素敵女子5乗。
『 あなたは素敵女子の教科書の代表の方
ですか?」と問い合わせたかった。
細くて長ーい手足、超小顔、サラサラヘア
お洒落センスのなお洋服、
その辺でモデルやっていても不思議じゃない
その方、着席するやいなや
「和葉、ブラブラブラ… 」と話し出した。
店の雰囲気にも素敵男子和葉さんにも
ベストマッチの調合、気後れするサクラ
『わたしここにいてもいいのですか?』
2人の世界…
アイスティーをごくごく飲んで
「こちらの方は⁈」切り込む。
「 どうも花音カノンよ 」また和葉さんに
話し始める。
一説によるとどうも帰国子女らしい…
カノンが席を立ったとき
「あの方は?」
「サクラ、ごめんな。あいつ悪気なく
昔からあーゆー奴なんだ」
『メッチャ誤解しますよ 』
「 ちゃんと誤解しないために話して
おきたい、紹介しておこうと思ったんだ。
花音はその… 」
カツカツ歩いて
「 和葉の元カノ…じゃあないから安心して」
不敵な笑みを浮かべて
イケてる店内で立ちポースとった。
「今カノの… 」
「花園です!」プンプンする。
「 よろしくね 」
『えっ、なにが⁈ 』
「しばらくサクラの家に泊めてやって欲しい」
「 なっ、」こんな海外セレブみたいな
英語と日本語ミックスして話す輩と一体なにを
どうしろと…絶句するサクラ
「 カノン、一時帰国してるけど
困っていて… だから悪い」和葉さんに
頭下げられると断る理由はない。
「 色々事情があるんだ」
『やだ、ヤダヤダヤダ』とタダこねるわけ
にもいかず一時帰国中のスーパー素敵女子と
しばらくを共にすることになった花園サクラ
であった。
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