第193話お知らせ。
「これから僕の保管していた魔石を全部出します。敵に竜が居た事からこの先油断出来なくなりました。覚えられる魔法は今、覚えてしまいましょう」
僕が魔石を取り出しそう話すと、皆もわかっている様で――。
「そうだな。前回、前々回と竜を相手に誰も死ななかったのはむしろ奇跡に近い。相手が魔族という事もあり今後もどのような手で来るかわからん。ここは油断せず手段を増やそう」
「そうですわね。わたくしも檻とか防御系に特化してしまって攻撃系も覚えてみたいと思っていましたし――賛成いたしますわ」
「アーン」
「次は何を覚えられるのか楽しみにゃ」
皆、賛成してくれた事で各自に1つずつ魔石を渡していきます。
「竜の魔石はどうするのだ? 1つは子猫ちゃんに決まっているとして――」
僕が竜を倒せるきっかけになったのは、フローゼ姫が最初の竜に対し貫通のバフを用いたソードウエッジを使用し翼を刈り取ってくれたお陰です。やっぱりここはフローゼ姫に渡すのが妥当ですよね。
「もう1つはフローゼ姫が食べてください」
「竜を倒したのは子猫ちゃんとフローゼ姫にゃ。誰も依存はないにゃ」
エリッサちゃんも同意してくれたので竜の魔石は僕と、フローゼ姫で1個ずつ。
猿の魔石はちょうど3つあるので2人と1匹に。
他の魔石は皆の取得度合を見て決めましょう。
最初にミカちゃんとエリッサちゃん、子狐さんから口に入れます。
皆ジャリッ、という音の後で仄かに光ります。
やはり初めて食べる魔石の場合、ほぼ確実に魔法を覚えますね。
「ええっ、嘘ですわ――」
「アーン」
「やっぱりこうなったにゃ」
皆、苦笑いや気落ちした面持ちを浮かべています。
どんな魔法を取得すればそんな落胆出来るんでしょうか……。
気になるところではありますが、僕達の番ですね。
フローゼ姫と僕も竜の魔石を口に入れます。
当然、一口では食べきれないので細かく切ります。
フローゼ姫はまるでリンゴでも齧るようにかりかりと端から食べていきます。
多少時間を掛けましたが、すべてを食べ終えると――。
僕達の体も光りました。
――えっ。
竜の魔石ですよ?
そんな怪物の魔石を食べれば惑星でも神でも殺せそうな威力の魔法を取得できると思うじゃないですか。
それが何ですか……テレポーテーションって。
脳内に浮かぶ魔法の内容を確認した僕の表情は最初のエリッサちゃんたちと同じです。
一方でフローゼ姫は――。
「ほう、神は妾に何をさせようというのか……」
なんだか意味深な発言ですね。
「みんなはどんな魔法を覚えたにゃ?」
「それをここで言ってしまっていいんですの?」
「そうだぞ。この物語的にはここでばらすよりも場所をわきまえたほうが、後々の話が盛り上がるというものだ!」
「えっ。それじゃ書いちゃった僕は失敗じゃないですか!」
「ふふ、子猫ちゃんは主人公だからもっと小出しにしないとダメにゃ」
普通に進行していて突然、閑話に入るなんて読者に受け入れられないですよね。
それでも書いちゃいますが……。
フローゼ姫以外は期待できそうにない魔法取得回になりましたが、これ本当に僕が主人公なんですかね?
話としては渚さんのスピンオフとかフローゼ姫の後日談なんかに波状しそうですが、恐らくそれはありませんね。
ここから後2時間で次の街を通過する予定ですが、どうなる事やら。
どうせ魔法を覚えるなら流星落としとか圧倒的に強力な魔法を取得したいものですね。
僕が主人公なのに最強ではないという、なんだよそれ! 糞じゃねぇ?
そんな感想が来てもおかしくない小説になっていますからね。
そんな主人公だから最強が当たり前なんて作品にはするつもりはさらさらありませんが。
そういえば知っていますか?
犬って人間に対して従順ってのが一般的じゃないですか?
5月から飼い始めたパピヨンの子犬を目いっぱい甘やかして育てた訳ですよ。
一人暮らしの寂しさを埋める為に子犬を飼い始めたら、仕事に出かけている間に一人お留守番でかわいそう。そんな思いから――。
その結果――我が家で一番偉いのがその子犬になってしまったと言う訳でして。
今まで通りにベッドで寝そべって小説を書いていると、背中に乗られ頭を両腕でどつかれ。
それでも強行するとキーボードに乗られひっちゃかめっちゃかに……。
仕方なくPCデスクを購入、椅子も買ってこれなら邪魔出来まいとおもいきや――。
パピヨンの跳躍力を舐めていました。
高さ70cmもある私の太ももに一気にジャンプしてきました。
結局、大人しく寝てくれるまで小説を書けないという状況でして……。
お前やる気あるのか!
そんな声が聞こえてきそうですが……この子犬、この先どうなっていくのか気になりませんか?
私は非常に興味があります。
毎日仕事から帰宅して散歩もさせているのですが、生憎と首輪も嫌がって付けない子なのでリードなしの状態で私の前後を歩いています。
散歩中の糞の始末は当然しますよ。
義務ですから。
他の誰にでも言われることは、この犬が問題をおこした時は飼い主の責任だという事です。
当然ですね。
身長40cmの犬に近寄られ怯える人にはいままであった事はありませんが、犬が嫌いな人からすれば恐れて転んじゃうかもしれないですね。
それも当然飼い主の責任です。
この先はきっとリードをつけての散歩を余儀なくされることでしょうけれど、今は自由にさせています。
話はそれましたが、要求吠えならぬ要求伏せがめっちゃ可愛いのですよ。
伏せをしたのだからお菓子くれ!
そんな姿がとてもプリティーな訳です。
母性本能ではなく、父性本能が刺激されちゃう訳です。
そんな事で今後毎日連載に支障が出る可能性があります。
読者の皆様方には大変ご迷惑をおかけすることになるかと思いますが、今後とも飽きずにお付き合いください。
ここに画像を貼れるようならその子の画像を貼っちゃう所ですが……なろうの方には貼っちゃいます。
小説とまったく関係の無い話で申し訳ありません。
今後書く小説にパピヨンと冴えないおやじが主人公の物語を考案中のおっさんのたわごとでした。
明日はちゃんと書きます。
https://24546.mitemin.net/i330415/
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