第4話緑の人間

太陽が昇り陽射しが温かくなる前に、僕は行動を始めます。


お婆さんが『早起きは三文の徳よ』と――。


意味は分りませんが、


いつも言っていたからです。


川下を更に下って歩いていると『グギャグギャ』騒いでいる、


緑の人間が3人いました。


近づいてみると、その人達は持っていた棒で僕を殴ろうとしました。


僕は何も悪い事していないのに……。


遅い速度で振り下ろされた棒を僕はゆっくりいなします。


何度、避けてもしつこく棒を持って追いかけてきました。


流石に僕も怒ります。


緑の人が棒を振り下ろした瞬間――。


僕はその人の顔に爪とぎを仕掛けました。


顔から大量の緑の液体を噴出させ、その人は死んでしまいました。


残った2人も諦めず、棒で殴りかかってきます。


僕は、こんな事はしたくないのに……。


最初の人と同じに顔に爪とぎを仕掛けます。


すると――。


以前は爪で引っ掻いていたのに、爪の先に半透明の爪が生まれていて。


それが緑の人の顔に当った瞬間『スパッ』小気味いい音がして、


顔が真っ二つに切り裂かれました。


僕がびっくりしていると、残った1人は棒を投げ出し逃げていきました。


僕は何が起きたのか不思議に思いながらも死体に近づきます。


切り裂かれた顔の中心に例の骨が見えました。


僕は、この人達。お婆ちゃんと違う。


お婆ちゃんが庭で雑草を刈っていた時に、間違って自分の指を切った事が、


有りましたが、その時に流れ出た液体は赤でした。


この人達は緑です。


もしかしたら人では無いのかも知れません。


僕は2人の死体から丸い骨を2個取り出し、齧って食べました。


前にも増して力が漲ってきます。


僕はこれから、どうなっちゃうんでしょうか?

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