THE DREAM DIARY 〜その日の夜の不思議な世界〜

詠村 ハミア

1. 私は少女と軍から逃げる

Tuesday, March 13, 2018



 私は軍隊から逃げていた。軍事大国らしい風貌の人達だった。私は可愛らしい少女の手を引いていた。見知らぬ子だが、何故か私は彼女を守ろうとした。


 私と少女はとある小さな家に逃げ込んだ。円柱形の白い壁にオレンジ色の三角屋根が乗っていた。中に入って扉に鍵をかけた。家の中にはちゃぶ台と煎餅が置いてあった。私と少女は煎餅をかじりながら扉を凝視し、連中が来ないかと気を張り詰めていた。


 やがてドンドンと扉を乱暴に叩く音がし、緊張はピークに達した。外から、少女を差し出せ。と命令する声が聞こえてくる。女性の声だが、妙にカッコよかった。私が頑なに黙ったまま動かないでいると、少女を差し出しても悪い事はしない。安心しろ。と声が聞こえた。


 私はあっさり少女を差し出した。彼女と逃げた罪で私は後々捕まるらしいが、今は落ち着いてほしいという事で、軍人達は煎餅を山程くれた。


 ────そして目が覚めた。

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