こんにちは
桜船 みかん
第1話ここは…
私が目を覚ました。見た景色は、いつもの天井ではなく、野原だった。周りを見渡しても、人はいない。けど、目の前に、どんと館がたっていた。私が最初にもらした言葉は、「えっ…」という、驚きと、怖さが入り交じったものではなく、「すごーい」と、好奇心の声だった。私は、早速起きて、館にむかった。館の改札には、なんも名前が書いてなかった。それも、私の好奇心を、くすぐった。館に勝手にはいると、鍵がしまった。
「なんだよこれ…」
誰かがそう声をあげる。
「こわいよ」
「大丈夫」
と、小さい子と、やり取りをして、頭を撫でているひともいた。
色々な人の声が聞こえる。
「何ですか…これは、はやくだしなさいよ…」
閉じたドアに、語りかけながら、開けようとしている人がいた。その人に、上からナイフが襲いかかる。その人は、私にも、何があったかわからないくらいに、早いスピードで、にげていた。
「こっこわ…そういうことか…」
と、少しにやけていた。あたりは、「こわい」の声よりも、「すごい」と、その人を褒めることばの方が、多かった。そして、先人をきって、
「自己紹介しよう」
と、世に言うイケメンがそういった。
「イケメンやな~」一人のはだの焼けている女の子が、そう声をあげてから、女の子たちが、騒ぎ始めた。それをさえぎるように、いけめんは…
「まず俺から、俺の名前は、杉川 勇気(すぎかわ ゆうき)よろしくな」
「ほな次私な…私の名前は、弥生 波(やよ なみ)や。よろしく」
続々と、自己紹介をしていった。私が一番気になったのは、マスクをつけてる、男の子だった。年は、皆同じらしく、たくさんしゃべる人たちのなかで、名前とよろしくの声しか上げなかった。そこが印象に残っている。その子の名は、静山(しずやま)…と、名字しか、教えてくれなかった。無理もない。だって…ここにいる人は、全員…
ー知らない人だー
「よろしくな~」
弥生ちゃんから、個人的に、言われた。私も、「よろしくね」
と、軽い口調でそう言った。
直後…私たちを暗闇が襲った。恐る恐る、目を開けると、一人だけ白いオーラを放ってる子がいた。それが静山さんだった。
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