人狼ゲーム~嘘と真実のサバイバル~

KURO

人狼ゲーム 1回戦

game01 招待状……!!

 私の名前は花園茉凜。

 近くの高校に通う2年性である。

 私はまさか、あんなゲームに参加することになるとは、あの時はまだ知らなかった。


 あれは、凡そ2週間ほど前の出来事である。

 私はいつも通り学校から帰宅し、マンションのポストをいつのように確認する。

 いつも高校生だからか、何も入ってることはないのに、その日は黒い封筒が入っていた。

 それを確認した私は……

「差出人は、人狼運営事務局!?聞いたことないけど、どこだろう」

 私は少し不安もあったが、何ひとつ疑うことなく、その封筒を持って、家に入った。

 私は制服を脱ぎ散らかし、下着状態のままでいつものようにベッドの上で横になる。

「これ、どこだろ、でも私宛だよね?」

 そういいつつ、封筒ののリドメされてる部分を破り開封した。

「手紙かな……?」

 私はその手紙を読んだ。

『人狼ゲームのご参加ありがとうございます。あなたは正式に参加を受諾されました。つきましては、3月9日にお迎えにあがりますので、ご支度してお待ちください』

 3月9日といえば、もう2週間たらずといったところだ。

 私は再度カレンダーを確認した。

 でも、人狼運営事務局なんて聞いたこともないし、迎えに来ると言われても、知るわけもなく、ただただこの時は怖くなった。

 私はとりあえず、警察に電話した。

 プルルルル プルルルル ガチャッ

「もしもし」

「はい、こちら警察署です」

「あの、聞き覚えもない宛先から、なんか怪し気な黒い封筒が届いたんですが、どうすればいいんでしょうか」

 そういうと、警察は優しく応じてくれた。

「わかりました。すぐお伺いします」

 警察に私の家の住所を教えて、来るのを待った。

 数分してようやくインターホンが鳴る。

 ピンポーン ピンポーン

「はーい」

 下着だった私は、すぐに近くにあった、服に着替えて、私は恐る恐るあけて、警察であることを確認する。

「すみません、先程怪し気な黒い封筒が届いたと電話したのはあなたで間違いないでしょうか」

「はい、そうです」

「見せてもらっていいでしょうか」

「あ、わかりました」

 私は黒い封筒とその手紙を取りに行き、警察に見せた。

 警察は、じっくり見て悩む素振りを見せるなり、こう言った。

「これは、いたずらですね」

「いたずら……?」

「こういうことはよくあるんですよ。もう既に何件もこのような電話が殺到してまして、安心してください。何もないですから」

 そう言われると、そうなのかと思い私は安心仕切っていた。

 私は、刻々と時間が過ぎて、手紙の日付3月9日を迎えた。

 ピンポーン ピンポーン

 インターホンが鳴り響く。

「はい、どちら様でしょうか」

「人狼運営事務局のものです」

 人狼運営事務局の名前に聞き覚えがあり、あの時の手紙を思い出した。

 よく考えると、今日がその日付であり、いたずらというのはまったくの嘘だったのだ。

 私は怖がりながらも、ドアを開ける。

「はじめまして、花園茉凜さん」

「な、なんで私の名前を!?」

「では早速、お車に乗って移動しましょう」

 私の質問には無視するようだ。

 私を半ば強引に車に乗せると、その車は発信した。

 田んぼ道をひたすらまっすぐ進み、砂利道を抜けて、廃墟のような校舎に辿り着く。

「こ、ここは?」

「ここが第1ゲームの会場になります」

 ゆっくりと車から降りて、その会場を見渡す。

 見渡す限り廃墟の学校のようだ。

 そして、何も言わないまま着いてこいと言わんばかりに、先程運転していた運営さんが歩き出す。

 私は辺りを見渡しながら、その人の後を着いて歩いた。

「ここが会場の入口になります」

 すると、そこには大きな門があった。

 明らかに学校のものではなく、後から付けられたものだとすぐ分かった。

 私はその門をくぐると、スグそこには別の運営さんが立っていた。

「ようこそ、人狼ゲームへ、花園茉凜様で最後の参加者となります。呉々もこのゴールドプレートはなくさないようにお願いします」

 私はそのプレートを受け取り、胸に付けた。

 そして、私はそのゲームの会場の扉を力強く開き、中へ入っていく。

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