第194話海賊レイド戦
・酔っぱらい乗組員LV50×50
・酔っぱらった船長LV80
数は多いが先日の王宮での戦闘ほどではないな。
「ふん!このくらい俺たちの敵じゃねぇ!!」
「そうだ!僕達だって遊んでたわけじゃないんだ!」
「私達の実力見せてあげるわ!」
「腐腐。皆頑張れー!」
「ダブルナイツ」はオリバーとリタを先頭に盾で相手の攻撃を上手く防ぎその隙にライリーが斧で敵を吹き飛ばしていく。以前より確実に連携がうまくなってるな。フランジェシカは特に何もせず皆を眺めている。何しに来たんだこいつは。
「そうだ!!俺達も「カンパニー」がクエストしてた間に鍛えたマッスルみせてやろうぜ!野郎共!」
「「「「イエス!マッスル!!」」」」
「鋼鉄騎士団」はドンを先頭に盾と剣を巧みに使い敵の中へ列をなして入っていく。本当の騎士団の様に隊の役割がはっきり決まっているようだ。
「兄貴たちに見捨てられてた間俺達だって遊んでたわけじゃねぇ!」
「そうだ!!見捨てられてた間の特訓の成果見せてやろうぜ!」
「「連絡取れなかった」ってよく好きな子が言うセリフみたいなこと言いやがって!」
「「充電切れちゃった」とかもよく言われるけどな!」
「「連絡きてたの気づかなかった」が一番多い!」
「「寝ちゃった」っていうのもよくある!まだ19時なのに!!」
「「何で連絡先知ってんの。気持ち悪い」っていう事もあった……」
「悪魔結社」は個人個人の力が強く連権をとりながらも全員が一気に敵の中に入っていき武器を振るっていた。本当に皆強くなったんだな。
「皆滅茶苦茶根に持ってんじゃんか……」
「あははは!皆頑張れー!」
「何言ってんの。私達も戦うのよ?」
「ん。「悪魔結社」の最後の子可哀想……」
「確かにあれは傷つくわね」
「うぉー!!俺達も行こう!!」
レイが我慢できずに突っ込んでいったので仕方なく僕らも参戦することにした。皆で敵戦に飛び移り酔っぱらった骸骨達に攻撃を仕掛ける。さすがにLV差があるため簡単に敵を蹴散らしていく。
「ぬぉおおお!!クルーたちよー!!」
敵を半分ほどほおむった時船長が仲間を想い泣き叫ぶ、酒を煽りながら。泣き叫ぶならお前も戦えよ、と思いながら戦っていくと背後から殺気を感じて振り返ると先ほど倒した船員達が蘇り剣を振るってくる。
「ぬお!?クルー達よ!!生きていたか!?」
「船長!!あっしら元々死んでいることを忘れてました!!」
「あ、確かにそうじゃた!!ガッハッハッハ!!」
すでに敵陣の中にいる僕らは敵に囲まれてしまう。
「全員円形に!魔導士は中心に集まって!」
エリザベスの指示で全員が瞬時に円形になり戦うが、敵は倒しても倒しても起き上がってきてキリがない。
「どうする?こいつら中々のマッスルだぞ?」
「マッスルどいころじゃねぇよ!キリがない!」
「ぬ!?「光魔法」をはダメなのか?」
「ん。さっきからやってるけど効かない」
エリーゼは回復魔法を敵にぶつけているが何も起こらず僕らは苦戦を強いられることになった。
「まずはボスを倒してしまいましょう!ドン、オリバー!道を切り開いて!プライド、ウィル!ボスを倒してきて!」
「「「「了解」」」」
ドンとオリバーはすぐさま標的を船長の手前にいるクルーに変え、盾で抑え込み吹き飛ばす。
「「俊足」「俊足斬り」「魔爆剣」!」
僕は二人のおかげで出来たわずかな隙間を俊足で通り過ぎ船長に剣を叩き込む。
「は、速い!?」
「す、すげぇ」
「あ、兄貴流石!俺も続くぜ!」
「魔爆剣」の衝撃で浮かび上がった船長をプライドが「かまいたち」「乱れ切り」を放ち攻撃する。
「プライド!」
「ああ!!」
僕らは敵が地面に着く前に「疾風突き」をクロスしながら放ちさらに船長は上空へ吹き飛ぶ。
「僕も混ぜろーー!!」
「アイリスもー!!」
ライリーとアイリスがオリバーとドンの肩を使い「ジャンプ」し船長を上から斧で叩きつける。もの凄い勢いで降ってくる船長を僕とプライドが「魔爆剣」を使いクロスしながら攻撃し……船長は光になって消えていった。
「せ、船長ー!!」
他のクルー達も船長が消えたことにより、戦意をなくし武器を落として消えていく。どうやらボスが倒されるとクルー達も一緒に消えるようだ。しかし船長攻撃してから一度も地面に着くことなく消えていったな。なんか可哀想。
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レイドボス、「酔っぱらったゴーストシップ海賊団」クリア!!
王国東の海「酔っぱらったゴーストシップ海賊団」が初討伐されました。討伐パーティはパーティ初討伐ボーナスにより通常より豪華な報酬となります。おめでとうございます。今後ともAOLをよろしくお願いします。それでは皆様。良い人生を
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初討伐につきパーティメンバーの名前を全プレイヤー公開しますか?
Yes/no
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プレイヤーの皆様こんにちは
ただ今、クラン「カンパニー」「ダブルナイツ」「悪魔結社」「鋼鉄騎士団」が「酔っぱらったゴーストシップ海賊団」を討伐しました。
王都東の海の移動が可能になります。
ただ今をもって「火の国」の定期船が利用可能となりました。船の上はPK不可能エリアとなります。
さらにどなたかが、他の街の転移ポータル、又は近海の大型魔物を討伐した際に移動先が追加されます。
船の料金は距離により変動、5000Gからとなります。
今後ともAOLをよろしくお願いします。
それでは皆様
良い人生を
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「しかしあっけなかったな、船長は」
「皆LV高いからな。それの一斉攻撃を受けたら流石に倒せるだろ」
「というか兄貴なんすかあの攻撃。速すぎて驚きましたよ」
「この前のクエストで大分LVが上がったからね」
お互いに戦闘の戦闘について語っているといつの間にか人数が減っていた。
「お兄ちゃん!!見て見て!!やっぱりあった!!」
「うむ!!ウィル見ろ!宝の山だ!」
「リーダー見て見て!流石海賊船だぜ!」
「オリバー、リタ、フランジェシカ!僕黄金の大冠見つけたよ!!」
どうやらいなくなった皆は船内を捜索してたようだ。しかし敵戦から宝を奪うとはどっちが海賊か分からないな。
大量の宝と報酬を分配し船に戻り「火の国」を目指す。いったいどんな国なのか楽しみだ。
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戦利品(カンパニーのみ)
・近海の地図
・壊れた方位磁石
・海賊たちの財宝(金銀やガラクタ)
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