第50話廃教会中編
ーーーーーーーーーーーーーー
・クエスト【みすぼらしいオークの大量発生】クリア!!
・報酬
緑の宝石×2
鉄屑の剣×30
24500G
鉄の鉱石×54
真っ赤なメガネ×1
上流貴族の大弓×1
上流貴族の杖×1
赤いふんどし×4
オークの肉×8
オーク魔石×14
宝石のついたナイフ×1
ジェネラルオークの魔石×1
ジェネラルな赤いふんどし×1
・MVP報酬
ジェネラルオークの大剣
・ラストアタック報酬
ジェネラルオークの赤い魔石
ーーーーーーーーーー
【オーク殲滅隊】
一定時間内にオークを大量虐殺した者に与えられる称号。
オークに対して攻撃力1.2倍
ーーーーーーーーーーー
「やっぱり一人増えただけで全然違うね!!」
「本当に楽に感じたよ。ありがと。レヴィ」
「ん。武器破壊はすごかった。」
「それにジェネラルオークの攻撃全部さばいてたし。」
「ほんと「カンパニー」に入ってくれて助かったわ」
「な、何よ急に・・・。皆だってすごかったじゃない。」
レヴィは褒められるのに弱いようだ。
「もう二つ名がついてもいいレベルよ。」
「二つ名?
「二つ名わねー。強いプレイヤーにつく通り名だよ!!」
「ん。ウィルならすぐにつく。」
「そうね。ハーレム主人公とか?」
「女たらしとかかもね。」
やめてくれ・・・。
いつ女たらしになった。
「あら、たぶんみんなつくわよ?」
「本当にー?かわいいのがいいなぁ。」
「私もつくかしら?」
「ん。ウィルの妻。」
「なら私はウィルの愛人かしら。」
なんでだよ・・・。
というかエリザベスはそれでいいのか?
その後僕らはアイテムの分配をしダイブアウトした。
ダイブアウトは廃教会で行った。
廃教会はセーフティーゾーンになっていると情報屋のジンから聞いていたからだ。
ーーーーーーーーーーー
プレイヤーの皆様こんにちは。
本日第2陣の5000人のプレイヤーの皆様がダイブインしました。
それに伴いいくつかお知らせしたいことがあります。
1、新規プレイヤーの救済措置
新規プレイヤーのお方々のインペントリには「ポーション×10」「マナポーション×10」「6時間経験値2倍」が入っています。ご利用は計画的に。
2、転移ポータルの進化
転移ポータが一定以上魔力を吸い、進化しました。それに伴いプレイヤーが行ったことのない場所に他のプレイヤーが連れていくことができるようになりました。一人のプレイヤーを連れていくごとに両プレイヤーは1万Gずつ支払わなければなりません。
3イベントの発生
始まりの街フェラールの周辺に魔物が大量発生しました。それに伴い来週の日曜日(6月15日)にスタンビートが発生します。皆の力を合わせフェラールの街を守ってください。討伐数1,2,3位のプレイヤー及びクランには報酬がでます。
4、今後の新規プレイヤー救済措置
第3陣のプレイヤーから「6時間経験値2倍」を2つにし、毎週日曜日は「始まりの森」「フェラール山脈」内で魔物が大量発生せます。魔物はフィールドからは出ません。
以上4点になります。
今後ともAOLをよろしくお願いします。
それでは皆様。
よい人生を。
ーーーーーーーーーーーー
「イベント来たーー!!」
「ついに来たわね。初イベント。」
「報酬なんだろうな。」
「ん。きっといいもの。」
「そうね。でも初めだからゲームバランスを崩さない程度じゃないかしら。」
「そーねー。そう考えたらあまり期待しない方がいいかも。」
僕らは浮かれて報酬について語る。
「ところでこのスタンビートって何?」
「はいはーい!お兄ちゃん眼鏡貸して?すちゃ。えっへん!スタンビートとは魔物が大量発生した時に起こる魔物による大行進のことであーる!」
アイリスは赤いメガネをかけて偉そうに話す。
せっかくメガネをかけておいて簡単な説明だなおい。
まぁ可愛いが・・・。
「アイリス、メガネ。・・・スチャ。ふふ。それでねウィル。大行列って言っても列をなして行進して来るわけでわなくてね。ペロッ。1箇所に魔物が多くなりすぎて、それが溢れ新たな場所を求めに同時に暴走して攻撃して来るの。つまり大軍がバラバラに攻めてくるって感じかしら。あーん。でも大抵それを指揮するボスがいて、そいつを倒すと指揮系統を失ってバラバラに逃げて行くけどね。ふふ。わかったかしらぁ?」
「わ、わかったから離れて!警告出てる!警告出てる!」
エリザベスが赤いメガネをかけ、座っていた僕の上にまたがり、セクシー女優顔負けのエッチな手つきで体を触って来ながら説明する。
僕は正直話の半分も頭に入ってない。
「「「「ちょっと!離れなさい!」」」」
「ん。お姉ちゃん抜け駆け良くない!」
「そうだよ!後お兄ちゃんなに警告だしてるの?後でお仕置きね!」
「エリザベスメガネ禁止!ね、ウィル?どう?似合う?警告でてる?」
「「あ、ずるい!」」
「あっ返しなさい!年の順よ!」
「それじゃアイリス最後じゃん!お兄ちゃん果ててるかもじゃん?お姉ちゃんは赤いふんどしでもつけてて!」
「いやよ!ならどっちかジェネラルな赤いふんどしつけてよ!」
「「いやよ」」
なぜ僕の警告を出したがるんだよ。
強制ダイブアウトしちゃうよ?
後アイリス。一応言っとくがお兄ちゃんそんなに早くないよ?
「案外本当に「ハーレム主人公」って名前つくかもね」
それはやめてくれ!本当に!
「ん。そろそろ時間」
僕らは一度ダイブアウトし、家事や勉強や色々して時間を過ごして、再び夜の時間にダイブインする。
満月の夜にしかシークレットゾーンは開かないからだ。
今まで僕らは割と細かく月をチェッしていた。
この世界には月が二つある。
満月が二つ。
この日の夜は一段と明るい。
すると廃教会には似つかわしくない勇逸割れていない大きなステンドグラスに月の光が差し込む。
するとステンドグラスは歪み波紋を作り。まるで水面のようななゆらゆら揺れていた。
「不思議な光景ね・・・」
「本当ね・・・」
突然大きなガラスが波紋をおこしながら揺れているのだ。そりゃおどろく。
僕たちはゆっくり近づき手を差し伸べる。
するとまるでゼリーに触った様な柔らかく変な感覚が指先に伝わりゆっくりと入っていく。
途中まで入ると体が引き抜けないことに気づく。
特に危険もないし僕らはゆっくり引っ張らる感覚に身を委ねた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます