冷戦ヲサヲサシ コンテスト

第14話 ノスタルジックアーミー

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

ノスタルジックアーミー

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

暖かいと雲が増える？

白い息を吐いたら、冬にでっかい雲が出来上がる。

無色透明な空気の中で、夏の夜空に花火が上がるのは、

空にも花を咲かせたいから 。

空の掃除屋って、一番近く飛ぶ飛行機にもって出来るかな。

渡り鳥に、虫の入った荷物を背負わせて、

北から南、南から北と、走磁性バクテリア。

虫鳥の往復便はガス雲を食べさせる。

管制塔！管制塔！

超高速ジェットガスのカーテンは、濁って。

まぁ、ここは空の下水道？

落ち着いて下さい。

だから、ガス道に虫を飛ばせて来ましたの。

お疲れさまでしたね。

次は、渡り鳥に測定器をつけた。

飛び立って、アームringに付けたメーターで酸素濃度が解るわけ。

渡り鳥が羽ばたく度に、

地上レンズはシャッタ－をきる。

見逃さないよ。空のキズ。

勢いつけて、飛び立って、どうですか？

日が曇る。雲から出たのに―――。

目が見えない。

それは、大変、その症状！！

迷いましたね。

休んで下さい。

再度、再度の渡り鳥。

滑走路から飛び立つ飛行機に乗っかって、空から中を覗きこんだ。

鳥だ！鳥だ！

ガラス越しから見えたのは、人間だ。

子供がお菓子を食べながら、

可笑しいのを組み立てて。

光のカーテンで揺らぎ

美しいその光は、地上に着いた。

光の重量が増せば、鉄格子と鎖の闇だ。

宇宙空間にある資源とエネルギー。

人類の為に役立つ宇宙の源を探索するのが、本来の宇宙開発である。

この地球上から宇宙空間へと持ち込む事は無限への追求だ。

絶える事なく宇宙からの光の放射線を浴びている地球での生活。

暮らしに役立つ発明とその利用後の行く末は。

宇宙へ飛ばし、降り注がれ、地の土へと。

空の虫と地の虫の餌になる。

空には風を

地には土を

街にはイセッタが走り

コロコロ動いて、綺麗に並べて、返却して、回転して。

大気圏へと突入するのは、細胞膜への能動輸送だ。

ミドリムシを飲み込んで、グリーンブラッドは乳になる。

走磁性バクテリアを宇宙へ運搬するって？！

宇宙空間で寄生する細菌とは？

宇宙で寄生できる植物は何処にあるというのだ？

大気圏外でバウンドしていたのは、小さなロケット。

そのロケットに多肉植物とサボテンを貼り、細菌を培養する。

宇宙空間にも耐えられる強靭な植物とバクテリアを育て人類の再生機能に役立てられる生物が発見できると？

真空で蜃気楼が揺らめく。

「宇宙に気体を流し、蜃気楼から冬虫夏草を見つけたと発言していましたが、

一体、それをどのように人類の再生機能へ役立てると言うんですか？」

「人工乳は研究され、産まれてきた子供達は体内細胞から、人口的に育成されている。

母乳で育てられない母親も多い。

乳腺の回復です。」

研ぎ澄まされた水を飲みつつも、母親達は己の身体を疑う。

母性本能が減り、人類までもが機械化しているのである。

地球と人類、家族と自分が産んだ子供達。

想う気持ちは母性が強くあると、毎日心配ばかり。

心配ばかりしていては疲れますね。

「子供を産んでから、ずーっと毎日心配ばかりしているんですよ。」

宇宙飛行士との距離は計り知れない。

遠距離ですから。心配ですよね。

そこで

ホログラムで宇宙空間。

地球儀から宇宙儀を創ってくれました。

「大丈夫です。うちのリビングに現れるんですよ。」

でもやっぱり、土の上を歩いて欲しい。地球に戻って来て欲しいんです。

緊急事態発生！

緊急事態発生！

食品貯蔵庫は大体一つ。

心配すればもう一つ。

都会の暮らしも、もう一つ。

都会の暮らしはペントハウスに最上階。これはとても広いリビングですね。

田舎の暮らしは？と伺いましたらこちらは庭付きプール付き？！

心配ご無用って、凄く心配してるじゃないですか。

長期保存を安定させるには、パッケージが重要な鍵。物資が不足すれば、これはもうパニックです。

それで心配しすぎて遺伝子を組み換えたんですね。

フレーバーの調合もバラエティに飛んで。豊かな香りと濃厚な口溶け。

乾いた食事のリサイクルに潤いと休息を。

army アーミー。

救世軍は全ての民へと。

程良い休息。

心のスタミナも大切です。

長い人生は、人々のリズムもそれぞれ。

だって暫く、宇宙へ飛び立っていたんですもんね。

ゆっくり地球の生活を楽しんで下さい。

定年といって、労働期間を定められ

若年寄りは早々に解雇された。

年齢差別と思われない為には、杖をついてまでも通う老人が必要になる。

九つの遊星の探険

九つの幽棲に住む

それぞれの目標も、人類に役立つ開発と開放だ。

疑問と不安が少しづつ解決し

太陽の下へ。

空に浮かぶ生命と焦がされた土。

ロームと焼かれた土の表面からは、記憶の風化が芽生えるのだ。

人類の鼓動を聞き逃す事なく。

己を見失わずと進むのだ。

大気圏での磁力給油と無人飛行ロケットは、宇宙空間での作曲家であった。

宇宙空間に刺激をもたらして、地球の危機が伝わるの？

木星人とのハーモニー。

光信が聞こえた日。

10分間のツインギター。

夢、幻かMDはスタジオから消えた。