第73話 吾輩とカクヨムコンの関係

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「いやー、久々にいい感じで寝たわ」

「それはよかったですね♪」

「夜っていいよね……」

「旦那、夜しか起きてませんよ……」


眷属……そういうこという……。


ということで、本日二度目のバンパイアタイムです。


吾輩は考える。


カクヨムコン4。始まってからもうすぐ二週間ぐらい。

現ファンで順位は281位。

おう……相も変わらず低いな……。まぁ、そんなもんか。

 

心なしかフォロワーの勢いも減っている。これがコンテストの効果か。恐ろしいぐらいに逆効果だぜ……。ただPVは回る。なんだろう……botなのかな?


毎日更新している分での稼ぎだろう。


低迷中と言えば低迷である。なんか手を考えるか?


いじくるとしても、あらすじとキャッチコピーぐらいなのだが。いや、本分いじれよというツッコミは置いといて。


ただ今回コンテストに出て思ったのは、特に順位が気にならない。どうした……吾輩。普通そこで一喜一憂するところだろう。なんか淡々と冷静に見てしまう。こんなもんかと。


なぜだろう……他人事のように思えて他ならない。

自分が出ているのに……。

承認欲求が枯れ果てたのだろうか(。-`ω-)??


さらに、なぜかコンテスト参加作品をまったく読む気が出てこない。


どうした……吾輩?

相互やなんちゃらと言われることにビビっているのか?


そういうわけではないのだが、どこか他人事のようにコンテストが進んでいってしまってる。このまま気が付いたら終わってそうな感じ。


これで……果たしていいのだろうか?

初めてのカクヨムコン参加なのに……。


多分、問題は別の所にあるのだろう。



吾輩はさいきん良く考える。


デットエンドを書いてて、ふと訪れる感覚。


吾輩なにを書いてるのだろう?

この作品で書きたいことってなんだろうって……。


主題はあるのだが、それは4章のピークに当たるだろう。

最終章はもちろんなのだが、終わりが全然見えてこないので略。


なんで遊戯なんてものに固執しているのかということだ。

そして、涼宮強という人物の内面である。


さいきん若干の変化を付け始めてわいるのだが……うまく伝わっているのだろうか。さらに言えば櫻井にも変化を与えている。本人は気づいてない部分でドンドン変わっている。


恋愛方面ではなく、もっと根本的な人格の部分。


これが中々に描けているのか、難しい。キャラブレと言われちまえばそう見えちまうのだろう。けど、ブレているのではなく人間的に成長しているのだ。二人とも気づかない部分で回りの影響を多大に受け始めているというところなのだが……。


それが明かされるまでが……長いので(・ω・)


そういうものって待ってくれるものなのだろうか?


そして、今ガンガンラブコメ部分を書いてる。ほぼ毎話ラブコメ展開なのです。バトルもちょこちょこ入れるがほぼラブコメ。後ろで三章の終わりに持ってけるように動かしつつも、普通に学園ラブコメしている。


もうすぐ、学園ラブコメのピーク部分に移行できるはずではある。

そこから……ギルド祭だろう……うんで、ラストバトルだ。


そうだな、うんうん。ごめんなさい。もう単純に自分の思考の整理中である。


ホント、一個の物語をちゃんと書くって大変なんですね。それが下手くそだろうとなんだろうと、骨組みがあっても描くのってムズイよね。


いろいろ愚痴りたいのかも……


全部出すか。


よーく悩んでいたことで、デットエンドのキャッチコピーのことで答えに辿り着きそうです。何が一番の売りなのかってやつ。


ここで大分ヤバイことをしていることに気づく。


……混ぜ込みすぎてるから全体的に突出したものがない

……バトルラブコメって

……打ち切りになりやすい理由がやっとわかった。


おもしろさが絞れないし、種類がコロコロ変わるのでコレだッ!ってもんが出せないのである。だから売る時に何を持ってくればいいのか混乱してしまう。おまけに片方に寄せたキャッチコピーでは、なんだ?となる部分が出てしまうのである。


だから……やり辛いのか?


これを一番に解決する方法はキャラ特化にすること。序盤をキャラで持っていき、そこから書きたい内容を読者に伝えていく。掴みをどう作るかで中盤まで持っていくというのが正解なのだろう。


しかし……デットエンドの弱いところがモロ出てる。


強ちゃんって……頭オカシイからキャラ掴むまでに大分話数を食うのである。アレを伝えるのが物語の主題でもあるので時間が多分に必要である。キャラの良さって観点でいけば、思考がぶっとんでるところだがそういうキャラ特化は分かりづらいし、小説に向かないと後々気づいても時すでにお寿司。


ネタがシャリにのってしまっている……。

もう八十万も書いちゃったよ……。

もうすぐ百万だよ……。


けど、もう三章読んでる読者様にちょっとずつ分かっているだろうからと安心ししつつ、問題は放棄である。


おまけのおまけで一番いけない部分に気づいてしまった……。


吾輩の書くギャグって……言葉の勢いとか喋り方を要する。おまけにキャラはバカか変人しかいないので動きがおかしい。脳内のイメージって話をしてるが、それを文章に起こすわけですよ。脳内でこう動いてるから、こう喋ってるからと。


ここで徐々に感じて違和感の答えにやっと気づく。

ようやっと、書き始めて三年目で気づく。

遅咲きの発覚。


小説のギャグって……文字で笑わせなきゃいけないんじゃねぇ?


ようやっと本質に辿り着く。パワーワードとかに目を奪われることで感覚がわかってきた。変態が人気なのも頷けてきた。だって、言葉のチョイスが……必要なんであって、動作とかセリフで笑わせようとしてる時点で、それは小説的な面白さから逃げているのかもしれないと。


……やっちゃった……?


元より禁書目録の絶賛作成中である吾輩だ。全てをぶち込んでやる所存であります。


えぇー、かかって来いよ。ルール?

知らねぇなッ!!


と強がってみたところで負け犬の遠吠えでありんす。わがっちの敗北でおます。


まぁ遊びの作品である。遊び心満載の作品でありますのでそこらへんは華麗にスルーする所存です。えー、はい。クレーム?受け付けませんよ。そんなものは犬も食わぬものです。人類である吾輩にはおよそいらんものです。


と色々ぐだぐだしているせいでコンテストとかどうでもいいのです。


問題は自分の作品とどう向き合うかってことが一番重要なんです!!

そこをないがしろにしてしまったら、書いてても意味がないんです!!

出来れば読者さんにも楽しんでほしいんです!!


と、のたうち回る吾輩見るのがこのエッセイの楽しみ方です。


けど、終わりまでかけばなんきゃ変わるだろうと、希望的観測を胸に荒野を進むのです。


吾輩は愚直なのです。コツコツしか出来んのです。

だから、なんだかんだ言ってまだ書き続けるよ。


それは一番重要な部分だ。これが無くなったら多分書くのをやめると思う。書く必要がないから。


書いてるのが楽しいってことだけは、嘘じゃないから。



「旦那……イイ感じで締めに入りましたね」

「あたぼうよ! 力付けてきてるからな!!」

「……そういうこと言っちゃうのが、ダメなやつです。成長してない」

「……」


吾輩はふて寝することにした。


≪つづく≫

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