第49話 吾輩はご褒美貰えれば尻尾を振る

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「もう終わりだ……逃げられない」

「どうしたんです、旦那?」

「どうしてもこうしたも……ここまで書いたのだ。終わりまで行かなきゃ終わらない……」

「……?」


気が付けば……

壮大なストーリとか考えても……

書き続けねば……

出来上がらぬわけで……

それが……

どんなに遠いと……

書いてるとわかってくるわけで……

大分……大分……

先ってことでなす!


つまらない時間っていうのはどんなときにもあるもんだ。それをどう耐えるかっていうのも重要だよね。うんうん。楽しいシーンだけで出来上がるわけもなく書きたくないとか書いてて苦痛って時間もあるわけで……


ゴールデンタイムに突入するまで……大分苦痛。


なんて考えてしまうのはいけないとわかっていても考えてしまう。

だって人間だもの!


書くことも好きだけど……読まれたいって願望もないわけではない。多分にある。読まれたいが為に書いてるというのがない人間がいたら、何の為にネット小説など書いてると?聞いてみたいものだ。


まぁ読まれればうれしい。褒められればなおうれしい。

絶賛されれば悶絶する。


そんなもんか……。うん……そんなもんだよ。

吾輩は吾輩に納得するように促す。


読まれるために書いてる。そういう道もあるんだ。

書くだけで書けるだけで満足などと君主を目指しているわけではない。

吾輩は読まれたいという気持ちに蓋をしかけていた。


そうだ! 読ませたいでいいんじゃないか!!


人間ってものは、ちやほやされたい生き物なんだ!!

褒めれれば有頂天! ご褒美貰えれば尻尾を振る!!

それでいいじゃないか!! いいんではないか!!


ただ忘れてはいない。世界が平和でありますようにということを!!



吾輩は考える。

ワールドカップが波乱がすごいそうで……。


吾輩はそんなにサッカーとか興味ない。見るのよりやるのが好き。


まぁ一人でパスして走ってシュート打つんだけどね。結構大変なんだよ。一人で11人分動くの。フィールド走ってみ?超広いから。サイドチェンジとか地獄やから。ちょう上に蹴って走るの。ただボール目掛けて走るの。


ただ出来ないこともあるよ。セットプレイとか無理だから。

ポストに当ててダイレクトボレーぐらいしかできんよ。


と吾輩のサッカー事情などどうでもよく。何やら鳥かご作戦がブーイングされたみたいで。何か悪いことのようだが……フェアプレーポイントとかいう謎システムでトーナメント出場したようで……。


色々意見が飛び交ってるようだ。


正直ルールに則ってるならいいんじゃない?(鼻くそほじほじ)

ダメ??


じゃあ、ルールって何よ? 何がルールよ!!

まぁ正々堂々と戦ってくれということかもしれない。

どっちも……正しいような。

見てる方としては全力で打ち合ってくれた方が盛り上がるからよかよね。


ただ負けられない戦いっていうのもあるわけか……

CMやってたしな……


じゃあ、やっぱりいいじゃない。負けられない戦いがそこにあったんだ。

ルール守ってんならよかよ!


吾輩はそう考えることにした。


では、グッドナイト!


≪つづく≫

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