視聴回数５４８７回・１６日前　チャンネル登録１１４９

　はい、ＫＷチャンネルのカワグチです！　いつの間にかチャンネル登録が千を超えていました。これも視聴者の皆さんのお陰です。私、カワグチは今後も精進していきますので応援よろしくお願いします。

　というわけで今回はワラビに肉付けをしていきます！。

　元が女性型の骨格ではありますがＳＡシリーズって単にサイズが違うだけで肉付け次第で男にも女にもすることができます。で、私はワラビを完全に人に見えるアンドロイドにしたいと考えておりまして、そうすると外での活動の際、服を着せる必要があるんですね。厳密には陰部を作り込まなければ裸でもいいんですが、そうするとオーナーは世間からとてもとーても白い目で見られます。逆に作り込んだものは人間が裸で外を歩き回るのと同じ扱いとなりオーナーは猥褻物陳列罪で逮捕されてしまいます。どちらにせよ、服を着せる必要性が生じるのですが、かといってワラビのためだけに新たな服を用意するのは出費がかさむと思います。そこで私の服も着れるようワラビは女型の肉付けにしていきたいと思います。

　で肉付け方法なんですが私個人が手作業でやるというのははっきり言って無理です。根性で何とかなる問題でもありません。そこでアンドロイド専門でカスタムしている業者に依頼することにしました。その為には残念ながら結構なお金がかかるわけで、支払いは分割払いにしてもらいました。お金がいつもないと言ってるくせに結局お金をたくさん使ってるじゃないかとおしかりの声が上がるのも無理ないと思いますが、わたくし、性格的に一度始めたことはやり通さないと気が済まない質でありまして、どうしようもないんです。すいません。それで業者なんですが廃材屋のお兄さんが紹介してくれたのでそちらに御厄介になろうと思います。

　はい、ここがアンドロイドカスタムショップのエイトビートさんです。廃材屋のお兄さんが軽トラでワラビをここまで運んでくれました。ありがとうございます。すごいんですよこのお兄さん。なんと車の運転免許を持っているんです！

　えっ？　自分の事はいいって。

　はいはい、わかりましたよ。それではお店の人とこれから打ち合わせをしていきます。

　はい、打ち合わせが終わりました。で、なんの打ち合わせをしたかというとワラビの体形をどうするのか詳細を詰めてきました。もちろん３ＤＣＧで完成後の姿を何度もあらゆる方向から確認しましたよ。

　それでは、ワラビが肉付けされていく工程を見ていきましょう。

　クレーンに吊るされたワラビが特殊な液体の入った水槽に浸されていきます。そうしましたら四方から特殊な光線を当てていきます。すると液体が硬化してワラビの骨格に付着していきます。硬化といってもカチカチに硬くなるわけではありませんよ。ゴムみたいに弾力があります。これが肉の役割をするんですね。続いて一度、水槽から出します。この時点ではまだ骨格にうっすらと肉もどきが付いているだけです。さらにこの状態で水槽で当てたものとは種類の違う光線を当ててから再び水槽に沈めます。この工程を繰り返していくと肉もどきが増えていって最終的には人の姿になっていきます。で、人の形にまで肉付きが出来るのに三日ほどかかるという事なので、後はお店にお任せして私たちは一度帰ります。

　はい、あれから三日が経ちました。ワラビの肉付けが無事終わったそうなので、今日は最後の工程。仕上げです。何をするかといいますと全身に人工皮膚を貼り付け、人工体毛を植毛します。

　肉付きの終わったワラビが台の上に立っていますね。皮膚がない状態はちょっとグロテスクです。あ、台が動き出しました。そして乳白色の液体が入った水槽に沈められていきます。このまま十分ほど放置するそうです。

　十分経ちましたね。そろそろかな？　あ、ワラビが上がってきました。この時点ではただののっぺりとした真っ白い人型です。今度は上から丸い筒が下りてきてすっぽりとワラビを覆います。この筒の内側にはライトがびっしりついていてまたまた特殊な光線が出るそうです。そして筒が上がっていき上から温風を当てていきますとのっぺりとしたワラビの表面がひび割れパラパラと細かい破片になって落ちていきます。

　すごいです。下から人の顔が出てきました。そして破片がすべてなくなると完全に人間の姿になったワラビが現れました。

　本当に最後の工程になりました。後は植毛だけです。ワラビが台の上に立たされています。それを取り囲むように無数のアームが伸びてきて、ワラビを突き出しました。といってもあれは突いているのではなく植毛しているんですよ。みるみる頭に毛が植えられていきます。

　はい、というわけでワラビが完成しました。皆さん、御覧ください！

　ここまでとは正直私も思っていませんでした。本当にすごい。どこから見ても生身の人間にしか見えません。これの元の姿があの怪獣だったなんて皆さん信じられます？　それではワラビの完成体の姿をご堪能ください。