玉兎忘却録

すとろべりぃ

設定資料集 

設定資料集『1』

 これは玉兎忘却録の設定資料集になります。この小説は本家「けものフレンズ」様を題材とした二次創作企画「ジャパリグループ・プロジェクト」様(以下、頭文字をとってJGPと呼ぶ)にて連載していたものになります。


 ですので、私の小説にも多数のオリジナルのキャラクターが登場します。それらが苦手な方は閲覧を推奨できません。以下は、この小説に登場するキャラクターの解説になります。


 時代背景は、旧アプリ~アニメの前となります。当小説にはかばんちゃんは出てきません。ご了承ください。



【】で区切られているキャラクターはフレンズ、

〈〉で区切られているものは組織、

『』で区切られているキャラクターは人間です。





【ヤマドリのフレンズ ヤマドリ】


 彼女はとても活発なフレンズで、様々なもの、事、人やフレンズに興味を示す。彼女はフレンズ化後、ホートクエリアにあるLASAPO支部に保護され、自由気ままに暮らしている。リーナと大の仲良しで、たまに職員用冷蔵庫から炭酸を持ち逃げしたりする。(職員からはかわいいからと言って許される。)また、フレンズ化する前の動物だったころの記憶を僅かながらに持っており、新月の夜に泣いてることがある。容姿はそうとう可愛らしいようで、ルナも「あぁ、私も彼女みたいに美人だったらなぁ」と呟いている。


 ヤマドリの武器、羽飾りのようなナイフは一本ではなく、結構な数を具現化できる(モチーフは鳥の羽)。ヤマドリの大技「ドラミング」は爆音で聞いた者の聴力を一時的に無力化、あるいは鈍くさせる。相当な音量で歌うため、彼女はこれを使うとしばらくは「ドラミング」できない。(耳栓をつければある程度は無力化可能。)




≪女王騒動時のヤマドリ≫(上記のヤマドリとは世代が違うので別個体)


 以前のヤマドリは、お嬢様のようなふるまいをするフレンズで、誰よりも綺麗好きだった。また、仲間意識がとても強く、普段仲良く過ごしている友達を傷つけたセルリアンに対して非常に攻撃的だったことで有名。この個体のヤマドリも野生開放、フレンズ固有の武器ともに変わらずドラミングとナイフである。(ナイフは投げて使うのが得意だったようで、10回投げたら6回前後は命中させることができるだろう。)


 武器の汎用性の高さから、当時はリーナから強い信頼を得ていた。





【月兎のフレンズ ルナ】


 本作主人公。性格は大人しく、どこかお嬢様のようなフレンズ。しかし、場の雰囲気に合わせてノリに乗ったり冗談を言ったりするなど性格にブレがある。お嬢様のようにふるまっているのは彼女が演じている性格である。その理由は女王騒動時にまでさかのぼる。当時からフレンズ想いで友好的なフレンズで、戦闘を好まない優しい性格だった。しかし、女王騒動時のセルリアンにより「大親友」を失う。以来、セルリアンがトラウマとなり、一時は入院していた時期もあった。しかし、ある日を境に彼女は「このままではいけない」と悟り亡き友の性格と信念を模倣した。彼女は、「亡き友のしたように、私もフレンズを守らなければ」と性格が180度反転する。

 また、彼女の生活周期が他のフレンズと比べ、異質であることも知られている。我々生物は基本的に太陽に依存して生活を送っているが、彼女は太陽の代わりに月を基準に生活を送っている。月が出ていない時間(日中や新月、曇りの日など)は異常なほどの眠さに襲われまともに活動できないらしい。また、野生解放も満月以外では使用ができないと彼女は言っているが、実際は少し違う。正確には、彼女自身が「満月でないと野生開放できないと思い込んでる」が正しい。実際はいつでもできるが、例のトラウマにより自身に無意識のうちにセーブをかけてしまっている。(詳しくはあの頃のルナの項を参照。)


 ルナにはもう一つ、満月時以外の野生開放も存在する。軌道や逃げ道、または相手の攻撃してくる起動など、道筋として表記できるものを「光の線」として表示する『導きの月光』である(例えば人混みを避けつつ買い物ができる道筋とか敵の攻撃を完全にかわせる移動ルートなど)。この光による誘導は自分だけでなく他人にも使用可能。さらに複数人同時に表示できるが、誘導する数が多くなればなるほど正確なルートは表示できない。彼女のモチーフは月の兎模様。よって満月時に行う本当の野生開放はその体長約3400km、移動速度は約1km/sを可能にする。実質的には月と同じスペックを持つフレンズ。




≪あの頃のルナ≫(同じ個体)


 リーナが「あの頃のルナ」あるいは「素」と読んでいる状態。ルナが「亡き大親友」の性格を真似する前の、ルナ本人の性格のことを指す。女王騒動が起きる前、彼女は普通に野生開放ができていた(ルナ オリジンストーリーより)。しかし、同時に、生まれたばかりであるにも関わらず、野生開放を多用したため、反動で生まれた時の記憶が一部喪失してしまう。(これは、野生開放には多くのサンドスターを用いることと、UMA個体である月兎の体全身がサンドスター由来であることから、野生開放をし過ぎるとその体の一部を失うということである。今回の例は、身体を失わずには済んだが、そのかわりに記憶を失ったということになる。タイトルの忘却とはこのことである。)そのため、ジョウガに対してはよく覚えてないが嫌な奴。という認識をしている。そして、多くのサンドスターを消費したことと、トラウマが重なり、これ以降は思い通りに野生開放ができなくなる。一人称も私ではなく「僕」になっており、お転婆な性格が目立つ。そして戦闘など物騒なことは嫌いだが、ジョウガが絡むと話が変わる。


【河童のフレンズ リーナ】


  彼女は女王騒動時からいるフレンズで、そのときにルナと知り合うことになる。かなり人間に対して有効的なフレンズ。そして川で泳ぐのが好きで超薄着である。下着は基本履いてない。そのため、冬は外に出たがらず、基本的に布団の中で丸くなっている。密かにルナに恋心を寄せている。友好的なフレンズ__ではあるが、女王騒動時は少々気が荒かった。非常に好戦的で、セルリアンを見かけたらとりあえず攻撃を仕掛けるという無鉄砲な性格の持ち主だった。しかしとあるセルリアンに遭遇し、逃走を余儀なくされる。そのセルリアンはルナの「大親友」を喰らったものと同じ種類だった。が、トラウマのリミッターが満月により外れたことで野生開放をしたルナに一撃で倒される。ちなみにこのセルリアンはいまだに排除され切っていない。最終話直前のリーナの回想とともにサプライズで出す予定のセルリアンだった。


 リーナの武器の水は彼女の思いのままの形になる。たとえば、きれいな正円だったり、正方形だったり刀や槍のような形にも。リーナの野生開放「リバーズインパクト」は、武器である水を大量に放出、消費するため、これを使うとサンドスター不足のため一週間は戦闘不能になる。同時に激しい疲労感が彼女を襲うため、リーナはこれを使いたがらない。


【ニホントカゲのフレンズ アオイ】


 臆病ながらも非常に強い好奇心を持つフレンズ。旅が好き。彼女はリーナのことを「師匠」と呼び慕っている。彼女が旅をしている際にセルリアンに襲われ、それを助けてもらってからそう呼んでいるようだ。その後、いったん旅を終え、次は彼女に恩を返すために旅に出た。ケサランと仲が良い。


 アオイに固有の武器はない。野生解放は自身の傷を再生する「自己再生」で、これは頭や心臓部などの急所以外であれば修復可能。一日一回一部分にのみ適用される。つまり腕と足を怪我したら再生できるのはどちらかだけである。


【ケサランパサランのフレンズ ケサラン】


 本作には登場していないので割愛。


【月兎のフレンズ ジョウガ】


 ルナとほぼ同じ時期にフレンズ化したジョウガ。ルナとは対照的にやや荒い性格で、あまり友好的ではない。が、人一倍フレンズのことを大切に思っているようだ。活動周期は月兎のルナと同じ。戦闘能力もほぼ同じと思われる。ジョウガは他のフレンズと関わってこなかったため力を合わせたり、フレンズによって得意なことは違うという考え方を持たない。【あの頃のルナ】とは仲が相当悪く、出会うと喧嘩のようになってしまう。


 ジョウガの野生開放は自身に隕石をひきつける能力。一度でも彼女に触れたらそこで隕石の追尾は終わり、ただの岩になる。新月ほど小さい隕石を沢山引き寄せられる。反対に、満月に近いほど大きな隕石を引き寄せられるが、せいぜい1~5が限界である。戦闘スタイルはあくまで「自分ひとりですべて倒す」。しかしこれが裏目に出てしまい、結果ともにいたルナは戦闘不能の状態になってしまう。


【トウホクノウサギのフレンズ バジル】


 性格は好奇心旺盛で様々な場所に出かけている。しかしその反面臆病な一面もあり、ホートクエリアからは出ようとしない。アオイとは似ているようで少し違う。また、彼女はホートクエリアオクバネ山脈に位置する『オクバネふるうつ』という野菜果物専門店の常連客でもあり、頻繁に彼女の姿を目撃します。


野生解放、フレンズのわざともになし。


 また、冬と夏で姿が変わり、冬は白毛になる。



〈LASAPO〉


 LASAPOとは世界に数ある動物保護団体の一つ。陸空海(Land,Air,Sea)のすべての動物を保護する組織(Animal Protection organization)の頭文字をとってLASAPO。一般には、ラス、ラサポなどと呼称される。知名度はそこまで高くなく、一般の中高の教科書のスミに載る程度。しかしその活動範囲は群を抜いており動物の保護だけにとどまらず、身寄りのいない子供に教育の場を与えたり(※1)災害時に被災地の復旧作業を無償で手伝ったり(※2)している。




※1…LASはLAS学院という小中高一貫校を運営している。

※2…一例として、ジャパリパークの女王騒動後の復旧作業を全面的に支援した。




 本部は本州のどこかに位置するが、女王騒動の際に支部をホートクエリアに置かせてもらった。現在はホートクエリア及びその周辺の気象観測やフレンズの世話などを行っている。本部の人数は未決定、支部内職員数は合計56人である。


 LASの主な活動は


   動物保護


   気象観測


   復興作業


   孤児保護


 となっている。それぞれの活動をこなすために、LASの職員は役割ごとにチーム分けされている。各チームに隊長と副隊長のような存在がいて、彼らがそれぞれのチームをまとめ上げている。その地位になるためにはふつうの場合、多くの経験を持ち、判断力に長けた人でないとなることはできない。


 LASの構成は


   社長「一ノ瀬 ナツミ」


   動物保護チーム___隊長「Athena※3」 副隊長「東山宗次(仮、未決定)」


   気象観測チーム___隊長「(未決定)」 副隊長「(未決定)」


   情報伝達チーム___隊長「エトランゼ」 副隊長「(未決定)」


 となっており、社長とエトランゼは旧知の仲のようである。


※3…イザベラ・ガードナーが後にここに就く




LAS支部について補足

  周辺地理


 LAS支部はホートクエリアの「オクバネ山脈」に位置する。支部から真北にすすむと「アニマル湖」という小さな湖がある。ここでは多くのフレンズが憩いの場として利用している。




 登場キャラ


『Athena(ルナ・ロペス)』


 5歳の時に親に捨てられてしまった過去を持つ。(実際はイソロフィア達の襲撃)彼女はLASが保護するまでの2年間自然の中で暮らした。その時動物と心を通わせたり、動物たちの気持ちを理解することができるようになった。今でもその力は健在だが、他の人間には絶対に心を開かず嘘をついて他者の反応を楽しむ歪んだ性格になってしまった。そのため周りの職員からは「動物の心は読めるが、空気が読めない」と皮肉られることも。彼女は動物保護チームの隊長、すなわちLASの幹部として活躍する。

 その後、彼女はジャパリパークへと訪れることに。LAS本部の目的はAthenaの監視であった。が、末端の部下たちには「心の療養」という目的で知らされていた。当時、彼女は報告書まで偽造したため、それを真に受けた職員が多く一時的にLASは組織崩壊まで追い込まれた。が、同じ隊長であるエトランゼによって最悪の事態は免れた。

 かなりの問題児だったが、「動物の心を理解できる」というスキルが買われ、本部は「東山宗次」という面倒見のいい男を補佐に置いた。どういう因果か、パークに派遣されたあとはこの男の代わりに「長谷川」という男が彼女の面倒を見ることになる。本名が月兎のルナと同じで、Athenaはこの出会いは運命だと思ってるようだが...

 そんな彼女が唯一心を許した人物がいる。Athenaは前述したとおり、他人に対して嘘をつき騙していたため、職員からの評判は悪かった。しかし、森月鋼夜という少年は違った。彼は「嘘をつき続けるには何か理由があるに違いない」と思い、彼は彼女の嘘を「個性」として認め、それに対してAthenaは最初は鬱陶しがっていたものの、しだいに心を開いていった。その後、彼がそこまで優しくする理由は「見返り」ではなく彼の「困っている人がいたら放っておけない」という精神だと知り、彼に一目惚れした。一目惚れじゃない気もするが、彼女自身がこういうのだからこれはこれでいいのだろう。




『イザベラ・ガードナー』


 場の空気を読むのが得意で目上や年上ばかりの状況にも、突然の事態にも対応できる判断力を持つ。また非常に知能と分析力が高く、若くして緊迫した場面や状況下でも冷静に対処できる力をもつ。その賢さゆえか、やや自信過剰な一面もある。反面、運動はあまり得意としないため、基本的にオフィスで作業をしているのが彼女の理想だった。しかし現実はそううまくはいかず、気象観測チームというアクティブな所に編成されてしまう。いざというときは頼りになる女性である。衛のことは「頼りになる男」として熱い信頼を置いているが…?




『守野衛(もりの まもる)』


 とても寡黙で、普段はめったに口を開かない。職員とも必要最低限の会話しかしない。そのため、不愛想で礼儀知らずだと思われがちだが、彼は非常に仲間想いな人物で言葉にはしないものの、職員たちの気を使ってる様子がしばしばみられる。


 「彼は去年ここに配属されたばかりなので、まだまだ学ぶべきことは多いが、彼なら大丈夫だろう」


 とはイザベラによる発言で、彼女に相当頼られているようだ(主に運動的な意味で)。彼はLASの警備員として最近就いたばかりだが、一応情報伝達チームの一員でもある。少年時代は剣道をたしなんでおり、正々堂々を好む性格である。基本的に無表情な男ではあるが、フレンズの前ではさわやかな笑顔を見せることでも有名(LAS女性職員情報)。イザベラに対しては「頭がいい人」程度にしか思っていない。






『エトランゼ(本名不明)』

 世界レベルのホワイトハッカー。社長の一ノ瀬とは幼馴染み。人をからかうのが好きな性格で、特に社内の恋愛事情には鋭い反応を示し、それを知るためだけに職員のデバイスをハッキングしたりしている。彼女の「昨夜はお楽しみでしたねぇ!」という発言に刺された職員は数多い。彼女(に限らずLAS幹部クラス)は、本名を知られるのを避けておりたまにコードネームを変えている。普段おちゃらけて誠実とはかけ離れた人物だが、やるときはやる人である。そのギャップに驚く人も少なくはない。




『一ノ瀬ナツミ』

 おてんばなLAS社長。だが社員たちからの信頼は厚く、いざというときはやる人。エトランゼとは幼馴染みだった。助けを求めている人を助けることを生きがいとしているが、助けを求めずただ待ってるだけの人は見捨てる。





『森月鋼夜』

 LAS学園の生徒の一人。バスケ部主将で運動神経は抜群。ただ、頭はあまりよくない。またAthenaが唯一心を開いている人物でもある。彼は彼女だけに優しいわけではなく、基本的に誰とでも仲良くなれる性格。LAS学園の生徒はその大半が身寄りのいない孤児や親に捨てられた子供たちなので、Athenaに限らず鋼夜の優しさに救われたものは多い。彼自身も親に捨てられた孤児ではあるが、さほど気にしていない様子。彼にとっての家族は、自分を見捨てた二人の男女ではなく、ここにいるLASの人たち全員だからだ。普通の人より大切な人が多いことを寧ろ彼は誇りに思っている。

 それからしばらくして、彼はLASの職員になる。











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る