序章~乱される調律~・4
――遥か時の彼方、パルフェリアと呼ばれていた世界。
総てを喰らい尽くさんとする魔物の脅威にさらされたそこは片割れの大地を喪いながらもどうにかそれを退けると、アラカルティアと名を変えて長い平穏の時代を過ごした。
その歴史の中でも記憶に新しい次なる危機は現在から二十年ほど前、運命の重なりによって集った英雄達の手で再度回避される。
空に迫る巨大隕石、地からわき出る障気という生物を蝕む気と、異形の魔物。
絶望を絵に描いたような光景は当時を生きた者達には忘れ得ぬものとなっているが……
今回のことは恐らく、多くの者の記憶には残らないだろう。
そんな、連綿と紡がれ続けたこの世界の物語の、切り取られたほんの一部分。
これは時を旅した者達の、語られざる物語である――
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