ニート!それはつまり……

霧雨 定月

第1話〜ニートな俺〜

「うわぁ…くっさぁい……」


───入ってきて第一声がそれかよ。


「お兄ちゃんまた抜いたでしょ…。」


───ぐっ…!?


「ティッシュぐらい自分で片付けてよ!」


───ん…………………………………


「なによ。その怪訝そうな顔!」


───俺は元々こういう顔なんだよ…!


「まったく…片付けとくからね!」


───ああ、そうしろ。


「チッ…」


「ああ?舌打ちしたな!?」


「やっとしゃべってくれた…」


───マズった…


「こーら…聞こえてますかー?」


「…早く出ていけよ」


「はいはい。」

「言われなくとも出ていきますよ。」

「ほんっとお兄ちゃんって」

「どうしょうもないんだから…」


──バタン──


ふう…いなくなったか。

というか、


あいつ正確には俺の妹じゃないんだよな…


俺の名前は 影月 綾鷹。

んで、あいつの名前が、長坂 愛奈。

もうじき中学二年か…。


そして俺は21歳

職なし金なし彼女なし!

完璧なニートだ!

アニメオタクでもある。


昨日は冬コミ行って薄い本を

沢山買ってきた。

今日は早くもその薄い本の出番だ!


んで、終わったあとに

あいつが入ってきた訳だ。

まったく…。

まあ、お取り込み中の時に

入ってこられるよりはマシだがな…


金は親からの仕送りだ。

もちろん、妹(仮)の学費もだ。

なんとか生活は出来ている。


まあ、俺は職に手をつけず

一生暮らしていくんだろうな…


なんて思った日だ。


あんな事があったのは…

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