スカートの裾を引っ張るヤカラ達

第1話

ピピピ、、ピピピ、、朝5時。

3月になったとはいえ、

まだ陽は出ていない。

ふーっと息を吐き出し

携帯のアラームを止めたら、

アタシの

1日は始まる。

隣で寝息を立てるのは、オトコ。

ぷくぷくほっぺをツンツンしてみる。

あらら、嫌がって、布団を被っちゃったし。

先月5歳になった愛する息子、輝楽李。

きらりってキラキラネーム？

響が良かったから、付けたのに

元旦那のジジイ、ババアはもとより、

実家の隣の

白川さんにまで、けげんな顔されたっけ。

アタシのセンスについて来れない

人達にへきえきするわ。

あーーへきえきってどんな漢字だっけ。

ケントーもつかない、、

普段使いの言葉じゃないもの、、当たり前。

うだうだ考えながら、布団から

抜け出し、洗面所の鏡の前に立つ。

うっ、右頬に枕のシワの後、、

なんでこんなにクッキリと残ってるのー❗️

ヤバイって。

やっぱ、コラーゲンの減少ってヤツかー

年には勝てないってか。

ううん、まだまだ大丈夫だよね

田島さんだって、綺麗だって可愛いって

言ってくれるし、、

舞美は洗面所の棚からタオルを出して

濡れタオルを作って

キッチンのレンジの中に

入れた。チンと音がしてから

取り出しタオルを

右頬に当たる。

ふんわり、暖かい。

「あーー気持ちいい、、」

続けて両目に乗せると、

つい声が出てしまった。

カラコンしてるからか、パソコン作業の

せいか、目の疲れが激しい。

でも、カラコンするのとしないのでは

全然違うから、やめられない。

オカネも大変だけれど、若いコ達には

負けたく無いし、何より田島さんは

私の目が好きだって、言ってくれる。

鼻も好きだって。

じゃ、口は好きじゃ無いの？

って聞いたら、いきなりキスしてきて

エレベーターの中でも

怖いから、、、もーー恥ずかしい。

思い出したら、顔が熱くなってしまった。