6日目3/3

 メアはメイに宣戦布告と取れる言葉を残し、その場を去った。

「これは……裕司くんの体が、マズいことになるわね……」

 メイは苦々しげに呟き、裕司の体を乗っ取ったまま家に帰った。

 裕司に体を返したのは、入浴前だった(体が女性でないことに違和感を覚えたから)。


     *


「そういうことなの。ごめんね裕司くん」

 メイちゃんの説明を聞いたぼくは、何も言葉が出なかった。

「できる限り、貴方に負担はかけないわ」

「それよりも、メイちゃん。ひとつだけいいかな」

「何かしら?」

「どうして、メイちゃんのお姉さん……メアさんは、ぼくとメイちゃんを引き離そうとするの?」

「それは……わからないわ」

 わからない……か。

 これ……ぼくが大変な目に遭うんだろうね、きっと。

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