第9話 SSRの嫁

 無駄に高性能な防具を身にまとい、使い道もないHPやMPが自然回復していくのをなんとなく感じながら、俺は最後の項目に目をやった。


〇 嫁 :ツンデレ美少女 SSR


 その後、丸まった背中へと視線を移す。

 ツンデレ少女SSR……。

 確かに美少女だ。

 だが、今のところツンしかみえない。

 それに『嫁』とあるが、この嫁はどういう嫁なんだろう。

 例えば……なんでもできる権利が俺にあるのかどうかということだ。(性的な意味で)


「はぁ……ないな」


 物言わぬ美少女の背中から目を逸らし、俺は立ち上がることに決めた。

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