第15話父の家
犬を散歩に行くふりをして家を出てきたので犬を家に戻さなきゃならない。公園から妹に電話してお願いだから犬を取りに来てと頼んだ。次女が待ち合わせ場所まで取りに来た。「私は見ず知らずのよく分からないオジサンとは暮らせないよ。無理。あなたは大丈夫なの?」と聞いたら「そんなの嫌に決まってるじゃん。でも仕方ないでしょ…」
次女のが大人だったのかもしれない。子どもだろうが我が儘だろうが私には耐えられる気がしなかった。
父の家に行った。元々住んでいた家だ。勝手も分かってるし懐かしい。父は「どうした?お母さんと喧嘩か?」と聞いてきたが再婚するとは言えずに「まぁそんなかんじ」とそのまま父の家にいることになった。もしかしたら私は選択肢をここでも間違えたかもしれないと今思う。
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