マジカルガールズデストラクション-高度に発達した打撃は魔法をも凌駕する-

風上 萬月

第一章 彼女達の序章 -Ready to Strike!-

第一話 佐々木楓とプロローグ

 夢と希望を振り撒き、ご近所さんの平和を守る偶像、『魔法少女』。

 そう、それは偶像でしかない筈だった。少なくとも彼女、佐々木楓にとってそれは想像上の存在でしかなかった――――あの日までは。

 常識の逆転。認識の変革。波風立てずに生きてきた彼女の人生は、春の夜に運命の乱気流に飲まれようとしていた。


――――――――…………

 気がついた時、彼女はそこに立っていた。

 まるで夢の中にいるかのような浮遊感が身体を包み込んでいたが、この光景を夢だとするならばまず間違いなく分類は悪夢に違いない。

 おおよそ生気と呼ばれるものが感じられない場所であった。人がいれば自然と活気が生まれ、何かが生きていれば生気が残留するものだが、ここにはそういった生の気配が微塵たりとも伝わってこない。

 崩れ落ちたビル群に、所々見られる看板やトタンの壁は原型がわからなくなる程に錆びついてしまっている。草木の類は殆どなく、あったとして枯れ落ちていた。

 陽の光を遮る曇天が暗い雰囲気をより強い印象に変えており、廃墟街とでも言うべきこの空間の陰鬱さを加速度的に上昇させている。


「はぁー……意味が分からん」


 知らない場所だが、どこか懐かしいようにも思える。恐らくそれはただの錯覚でしかないのだろうが、楓は取り乱すことなく落ち着いていた。

 とはいえ何が起きているのかは一向に分からず、理解が追いついていない以上次にどう行動すべきなのかも読めてこない。このままだとアイスが溶けちゃうな、なんて右手に下げた白いビニール袋に視線を落とした。

 そう言えば先程まで食べていたアイスがない。周囲を見回してみるも地面にはそれらしき残骸すら見られず、彼女は今日何度めかの溜息をついた。

 そもそもどうしてこのような場所にいるのか。一から整理してみるとしよう。

 なんてことはない春の夜更け、ちょいとアイスでも食べたいななんていう衝動に駆られた彼女は、体重に対する反逆的欲求に抵抗する素振りさえ見せず、その欲望を満たすべく家を飛び出した。

 無事コンビニに辿り着くと、彼女は計三つのアイスを購入した。一つは帰る道すがら食べる用に、残りの二つは家に帰ってから満喫しようという算段である。そして鼻歌交じりにバニラ味のアイスバーを堪能しながら春先の深夜徘徊を楽しんでいたその時であった。

 道の真中で、何かが光り輝いていた。俗に言う魔法陣というやつだ。アニメや漫画等で見かける代物だが、その緋現実的な事象が何の前触れもなく彼女の前に現れたのである。

 暫しの困惑と暫くの思案の後、スルーして帰ろうとしたその時だった。何者かに背中を押され、魔法陣の中へと『落ちた』。

 落下したあとは知っての通り、楓はいつの間にかここに立ち尽くしていた。これが事の顛末、原因と結果は明らかであったが、中間のプロセスには多過ぎる謎が残されたままである。

 そしてそれを推理するためには、材料が足りていないと言わざるを得ないだろう。なにからなにまで、訳の分からないこと尽くしだった。


「ここどこなんやろ……ん?」


 耳を澄ますと、それは微かに聞こえてきた。地を蹴る音、呼吸の音、そしてまるでなにかが爆発したかのような激しい音。

 後方より突然響いたそれに、楓は身を潜めながらも目を凝らした。そして灰色の砂塵が舞う中に、二つの黒い影が飛び出してくるのを見つけ、自らの目を疑う事となる。

 片方は、恐らく犬だろう。黒毛の子犬で、遠目から見ても体中に負傷を抱えている。満身創痍なのは見ての通りだが、立ち上がろうと身体を震わせている。

 問題は子犬を追うように出てきたモノである。色は子犬と同じく黒、形状は恐らく羊だろうか。だがその大きさは楓が知るそれよりも一回り、二回り――――いや、もしかしたらもっと大きいかもしれない。

 角は螺旋を描きながらも目の前の対象を抉り殺さんと前面へせり出しており、部分部分が赤色に染まっているところからあの子犬の怪我の原因は言うまでもないだろう。爆発の理由も自ずと見えてきた。

 戦っているのだろうか。いや、ウェイトの差を考慮すればそもそも戦いになどならないはずだ。言うなればそれは一方的な狩りであり、戦いと呼ぶにはあまりに力量差がありすぎる。これがただの蹂躙でしかないと証明するかのように、羊の化物には傷らしい傷は一つも見当たらなかった。


「…………」


 逃げるのがきっと正解なのだろう。彼女には特別な力なんてなにもない。普通で普遍的な善良的一市民に過ぎず、食べることが大好きなどこにでもいる女子高生であると自分自身自負している。

 それでも彼女の身体は、そんな正解を無視するかのように無意識に動き始めていた。思考する間もなく、意思の介入する隙など欠片も与えず。

 距離は百メートル以下。それでも子犬がやけに遠くに感じられた。走り出して間もないのに息が乱れているのは、きっと少し走って頭が状況に追いつき始めたからだろう。

 先程の衝撃音と砂塵の正体は、間違いなくあの羊の化物が原因だろう。見れば分かるし、なんなら見なくたって分かる。明らかに自分より大きいし、子犬どころか自分でも体当たりされたら五体が砕け散るのは明らかだ。

 死は常に隣り合わせでそこにあるものだけれど、普通に生活している分には、自らが死の危険に晒されるということは滅多にない。少なくとも現代の日本においては早々ない出来事なのは間違いないだろう。

 でも今は違う。現実感の失われた光景の中で、たしかに楓は死の気配を目の前に感じていた。そしてそれは化物との距離が縮まるごとに急速に現実感を帯びて、楓の胸の奥をきりきりと締め付けていく。

 呼吸を乱しているのは、恐怖以外のなにものでもなかった。怖い。死にたくない。そんな当たり前の思考と、今ならまだ戻れるという逃げの答え。ごちゃまぜになった思考を、足を動かすことで無理矢理に掻き消した。

 間に合うか。いや、間に合わせる。間に合え。羊の化物はトドメを刺さんと子犬に近づいていき、小さな身体を踏み潰せる距離にまで至ろうとしていた。

 残りの距離はあと僅か。羊の化物は右足を持ち上げている。とにかく急げと前のめりになりながら、無情にもその一撃は放たれ。


「……………っはぁ。はぁー…………」


 手に持っていたビニール袋を咄嗟に投げつけ、注意が逸れたその一瞬に身体を寮舎の間に割り込ませた。子犬を両手で抱き上げた瞬間に楓は足を縺れさせ、バランスを崩しながら勢い良く地面を転がっていく。

 身体に走る痛みに歯を食いしばりながらも、腕の中にある生きている感触にほっと胸を撫で下ろした。

 だが子犬を拾い上げて、それで終わりではない。むしろ本番はここからだと、恐る恐る視線を上へ向けていく。

 肌が粟立っていく感覚に顔を引き攣らせた。黒い肉体の中で、唯一赤い瞳が楓をじっと見つめていた。向けられた感情は今までに感じたことがないもの、それが殺意であると気がついた時には腰が抜けて立ち上がることさえ叶わなくなっていた。

 戦うなんてありえない。端から逃げるという選択しか残されていなかった。にも関わらず走るのはおろか立ち上がることさえままならないのだから、思わず笑いが漏れてきそうになる。

 全身を襲う徒労感。冷や汗が頬を伝い、縋るように子犬を抱きしめた。立ち止まっているにも関わらず、呼吸は一向に乱れたまま整ってくれない。


「どう、しよ…………」


 時間がやけにゆっくりに感じられた。焦りで考えは纏まらず、がむしゃらに動こうにも腰は抜けてしまっている。なんとかしたい。なんとかしたいのだが、突然名案が湧いて出てくることもなければ誰かが助けに来てくれるなんてこともない。

 そもそも考える余地なんて最初からなく、逃げる以外に取れる手は一つもありはしなかった。仮に戦うとして、目の前の化物を前に彼女が勝っている点が一つでもあるだろうか。

 ない。そう言い切ることが出来た。それは楓が平凡な女子高生だからではなく、眼の前にいる化物は人間が立ち向かっていいような存在ではないと本能で理解が叫び続けているからだ。

 こんな時漫画ならばヒーローが颯爽と助けに来てくれるのだろうが、生憎とそんなものは現れてくれない。むしろ彼女がヒーローに成り損ねたのだから、これ以上の闖入者の登場は期待するだけ無駄である。

 せめて子犬だけでも逃がせればと視線を落とすも、子犬もまた立つことさえ困難なほどに傷ついている。それでもなんとかしようとと混乱する頭で思考を巡らせるが、そんな楓を嘲笑うかのように化物が動き始めた。

 むしろ動き始めるのが遅かったぐらいだろう。単に焦りで彼女の体感時間が異様に引き伸ばされていたに過ぎず、それは走馬灯に親しいなにかでしかない。そして今まで生きてきた中で、化物と対峙した場合における解決方法は楓の記憶の中には存在しなかった。

 分不相応な行動を取ってしまったことが全ての原因、それでも関わってしまった以上は出来る限り抵抗してみようと思った。今更出来ることなんてないかもしれないけれど、せめてこの子犬だけでも守ることができれば、自分の行動は意味のあるものになるのではないか――――頭のなかでは、それすらも不可能だと本当は理解していたけれど。

 迫りくる凶悪な巨体に、思わず楓は目を瞑った。その時に聞こえた声は幻聴か、或いは――――。


「すまねぇ――――」


 幻聴、幻覚、或いはそのどちらもか。肉体を砕くはずの衝撃は訪れることなく、代わりに胸元でなにかが眩い光を放っていた。目を開けることさえ難しい輝きとともに、光が自分の中へと流れ込んでくる。


「え、ちょっ――――」


 恐怖を上回る混乱、そしてそれを更に上塗りするかのように、身体の中に熱い感覚が広がっていく。

 思わず呻き声を上げながら、楓は気がついた――――立ち上がれる。

 身体に纏わりついていた浮遊感が、その瞬間薄れた。呼吸の乱れは落ち着いて、背筋を走る冷たい感覚も同時に収まる。

 光の収縮に伴って、楓の中に滾り暴れる灼熱が咆哮していた。異様なまでに漲る力が、行き場を求めて彷徨い猛り狂っている。

 寝間着はいつの間にか装飾がふんだんに施された黒いセーラー服に変わっていたが、そんなことは今の彼女にとっては些事に過ぎなかった。何が起きたかは分からない。ここがどこだかも分からない。状況は未だに何一つ飲み込めていない。それでもたった一つだけ、分かることがあった。

 この力は、敵を打ち倒す為のもの――――右拳を緩く握り締め、殺意を迸らせる化物と真正面に向き合う。

 熱に思考を奪われないよう深く息を吐き出しながら、再び動き始めた化物の動きに合わせるように、身体を駆け巡る力を拳と共に前へ撃ち出す。


 瞬間、爆撃じみた音が廃墟街へと響き渡った。


 腰の入ったやけに完璧なパンチだった。これ以上ないほどに美しいパンチフォームから撃ち放たれた拳に、化物は耐え切れず青い結晶を残して蒸発した。

 なにも分からないけれど、拳の感触が確かにこれは現実であると訴えかけていた――――かくして佐々木楓ささき かえでは、なにに巻き込まれたのかも理解しないまま魔法少女へと変身したのである。

 ――――十八歳、高校三年生にも関わらず。




「うーん……話は大体分かった」


 自室で椅子に腰を掛けて買い直したアイスを貪るのは、この部屋の主である佐々木楓本人。

 平凡な公立高校に通う高校三年生であり、やけに良いパンチを撃てる事と似非関西弁を除けば普通な女子高生である。


「君には大部分の記憶がなくて、気がついたら目の前のあの化物がいた。化物は悪い魔法使いの手下で眷属言うて、君の使命はその悪い魔法使いを倒すこと。悪い魔法使いとその手下はあの気味の悪い世界に閉じ込められていて、倒していかないとどんどん増えていく。ここまで大丈夫?」


「おう」


 ベッドの上に座り頷くするのは、件の中心人物――いや、中心犬物の黒い子犬。

 名をアルドというらしく、先程怪物を一撃で倒した後に楓はとりあえず家へと連れて帰った。喋れることが判明した時はちょっと驚いたが、何から何まで不思議なことしか起きていない為、どうして喋れるのかとか考えても仕方ないなと楓は既に思考を放棄した後である。


「いわゆる魔法少女と君達使い魔が悪い魔法使いをあの世界に閉じ込める鍵になっていて、魔法少女と使い魔が全滅したらあの魔法使いは閉じ込められた腹いせにこっちの世界に侵攻してくる」


「そうだな」


「んで君達は誰かと契約しないと魔法が使えず、魔法が使えないと戦えないからうちと契約したいと」


「ああ」


「んで契約するともれなく魔法少女になれると」


「その通りだ」


「いやぁー……十八歳で魔法少女て、流石にちょっとギリギリすぎひん?」


「…………んなことは」


「あるんやなぁー君言葉詰まってるしぃー……。第一あの服、スカート短すぎんねん……」


 『魔法少女』。彼等使い魔と契約できるのは若い女性に限られ、彼等と契約を結ぶと自動的に魔法を使う少女――――自動的に魔法少女となってしまうのだという。

 楓もそのような正義の味方に憧れを抱かなかった訳ではない。幼少時、日曜の朝にやっているアニメを見て自分もあんな風になりたいだなんて思っていた時代も確かにある。

 だがそんなのが許せるのは小学生、良くて中学生までだろう。いや、高校一年生ぐらいならまだありかもしれないが、二年生でもうギリギリ、三年生ともなれば正直完全にアウトな気がしてならない。

 十八歳で魔法少女。字面だけで漂う隠しきれない犯罪臭。その上受験生だ、ギリギリ通り越してアウトだろうと、少なくとも楓はそう思った。


「頼む!! 魔法少女になればどんな願いでも叶えられるんだぜ!? 魔法使いを倒せば更に一つ願いごとを追加出来るしよ!!」


「願いごとなぁー……」


「地位、名誉、富、本当になんでも思うがままなんだ! 魔法少女に変身している間のダメージは現実の肉体には反映されねぇし、悪いことなんざ一つもねぇ。……楓、お前にだって叶えたい願いの一つや二つあるだろ!?」


 魔法少女になることで得られる特典。なんでも叶える事が出来るというのが本当ならば、それは恐ろしく魅力的な響きである。

  だがそのような対価が支払われるという事は、それだけのリスクを伴うということへの証明でもある。前払いで一つ、そして魔法使いを倒すと更に一つ。あまりに気前が良すぎるところも、正直言って疑わしい。アルドのことを疑いたくはないが、何か隠されたデメリットがあるのではないかと勘繰ってしまうのも仕方がないだろう。

 それを踏まえてでも叶えたい願いが楓にあるかといえば。


「……ないなぁ」


「嘘だろ!?」


「叶えたい願いごとはあるよ? でもうちの願い事なんて、自分でどうにか出来ることばっかなんよ。ハーゲンダッツ毎日食べたいとか、肉まん毎日食べたいとか、時々はステーキとかすき焼きが食べたいとか……」


「食いもんの話しかしてねえじゃねえか!!」


「……そういえばそうやねぇ。だから友達から幸せそうでいいねーってよく言われるんかなぁ」


 えへへ、と照れを誤魔化すように苦笑する。願いはある。けれどそれは自分の手が届く範囲に限られ、魔法の力で叶えてもらわなければいけないものなんて一つもない。他人に聞かれたらつまらないと言われてしまいそうだけれど、それが楓の本心だった。

 楓の言葉に俯くアルド。死ぬかもしれない状況で飛び込んできた楓の人柄は疑う余地もなく、そして叶えたい願いがないというのが嘘ではないと察してしまったのだ。

 楓が眷属に撃ち込んだあの一撃、あれを見た瞬間楓には魔法使いを倒せるだけの力が眠っていると確信した。しかし現実の楓は、戦いとはもっともかけ離れた場所にいる人種だった。

 彼女は巻き込むべきではない。才能はあるかもしれないが、これ以上こちらの世界に引き込むべきではない。助けてもらっただけでも十分なのに、それ以上は高望みというものだ。

 願いごとを持たない人間を、魔法少女にすることなど出来ない。命の危険こそないが、戦いの中で精神や記憶に望まぬものが刻まれる可能性は大いに有り得るのだ。にも関わらずメリットが機能しないのであれば、巻き込むのは道理に反する。

 アルドは顔をあげると、楓に笑いかけた。


「それじゃあしゃーねえな。契約者は改めて探してみるわ。助けてくれてありがとよ!」


 アルドは器用に前足で窓を開けると、そのまま出ていこうとする。

 これでいい。元々体力はない方だし、適役は他にいるはずだ。

 生まれてこの方荒事に首を突っ込んだことなんて一度もないし、今回はたまたまなんとかなっただけでこの先も今日みたいに上手くいくなんて限らない。だから多分、これでいい。これでいいはず――――。


「……なんだ?」


「え?」


 出ていこうとするアルドの背中の毛をを、いつの間にか掴んでいた。自分でもどうしてそんな事をしたのか分からない。引き止めておきながら停止している楓を前に、アルドも困惑する。


「…………えと」


「……おう」


「うん…………」


「…………おう」


「…………一年以内。一年以内に蹴りをつける。高校生の間なら、魔法少女もギリギリ行けるやろ……。うん、それで行こ。その悪い魔法使いとやら、一年以内にぶっ倒したる。女子大生で魔法少女は完全にアウトやけど、一年以内に倒しちゃえばそんなの関係ないし!」


 見捨てたくない。けれど魔法少女になりたくない。天秤にかけた結果、強引に自分を納得させることで前者を優先することにした。懸念が消えたことで楓はすっきりした表情を浮かべていたが、当のアルドはやはり困惑を浮かべたままで。


「マジでいいのか……?」


「ええよええよー。放っとくほうが気分悪いし。あ、それで願いごとなんやけど……」


 かくして一人と一匹は契約を結ぶに至り、佐々木楓の魔法少女としての生活が始ったのであった。

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