(外伝)ファンタジスタキューブ

000 腹減った!



 ドイツで魔女たちがサバトを開くヘクセンナハト。四月三十日から五月一日へと日付が変わる、その瞬間。〔銀の鍵〕を使って〔門〕を開けば、魔法使いになれる――。


 そんな、よくある都市伝説。




「いあ、いあ……」

 いつの間にか、手元にあった〔銀の鍵〕。

 その柄を握った途端、体の中からふつふつと湧き上がるよう溢れた呪文ことばの意味を、無知な私は知らなかった。


「いぐああ、いいがい、がい!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る