1-14【魔法学校の入学試験 8:~魔力測定~】


 巨大なやぐらの底に掘られた穴に潜り込んでみると、そこは真っ暗で何も見えなかった。

 しかも本当にただ掘ってあるだけのようで、その下に何かあるなどということはない。

 穴の出口付近は外からの光で明るいが、後はただひたすら土っぽい真っ暗な普通の穴である。


 で、穴の中に入ったはいいがこの後俺達は具体的にどうすればいいのか?

 というか俺ってこの場で喋って大丈夫なのだろうか?

 試験官連中は俺が王位スキルの中のインテリジェントスキルで、フロウのスピーカーからしゃべることを知っているが、今一番近くにいて一番話しかけたいウォルター・・・先生なのか? は俺のことをどの程度知っているのかよく分からないのだ。


 するとそんな俺の考えを読んだのか、アラン先生がウォルターに何かを指摘する声が聞こえてきた。


「おおっといけない、名乗りがまだだったか、俺はウォルター、アクリラの”超高圧魔力研究所”というところで研究員をやっている、教師でも医師でもないから”先生”とは呼ばんでくれ、むず痒い、”ウォルター博士”なら考えてもいいが」


「ええっと・・・モニカです」

「知ってるよ、”聞いてる話だけ”だがな、だからロンだっけ? 気にせず喋ってくれてかまわん、私の邪魔をしない限りはな」


 やはり話は通っていたか、俺達の魔力を直接扱うのだから当たり前だが。


「それじゃ、喋らせてもらう・・・」

「今は忙しいので後にしてくれ」


 ええ・・・・


 喋っていいって言ったじゃん・・・


「ええっと・・・」


 すると真っ暗な闇の中でどうしていいのか分からなくなったモニカが、恐る恐る外に向かって声をかける。

 するとそれの返事とばかりに、穴の出入り口にバケツほどの大きさのタンクのような物体と、灯り用の魔道具が投げ込まれた。


「そいつを手に持って、魔力測定器の真ん中に当ててくれ!」


 ウォルターが穴の中の俺達に向かってそう叫んだ。


「魔力測定器?」

「お前さんの上に乗っかってるその馬鹿でかい鉄の塊だよ、そいつは高密度魔力噴出口に設置して魔力量を測る機械だ、死にたくなければ合図するまで魔力は流すんじゃないぞ」

「高密度魔力噴出口って?」

「火山とか行けばあるだろ、魔力がブワーって噴き出てる所だよ、見たこと無いのか?」


 ないな。

 だが、なんとなく想像はつく。

 俺の頭のなかに、火山の縁から間欠泉よろしく魔力が勢い良く噴き出している光景が浮かんだ。

 うん、完全に”自然現象”の一種だね。

 以前にも火山に間違われたことがあるが、だからって本当に火山用の装置で測られるとは思わなかった。


 モニカが明かり用の魔道具で照らされた、測定器の底面を見る。

 真っ暗な時はよく分からなかったが、こうして明かりに照らされると、内側にこれよみがしに大きな穴が空いていることに気がつく。

 測ったみたいに大きさが一緒だし、おそらくこの穴にあてがうのだろう。


 モニカが渡されたタンク状の物体を手に取る。

 ご丁寧に”ここを持て”と言わんばかりに持ち手が2つ付いているので、それを握って真正面に構えると、その物体の正体がおおよそ理解できた。

 どうやらこれは持っている者の魔力を吸い上げて何かに使う魔道具のようだ。

 変換部分は内側に入っていて見えないが、気になるのは吸い出し部分に使われる魔力回路の大きさだ。

 ゴーレムなどの小さすぎて何が何だか分からない回路とは真逆で、こいつは見たこと無いくらい大きくて簡易的だ。

 完全に強度だけを求めて作られたことがすぐに分かる。

 流石に”死にたくなければ”などと脅された上で、こんな物騒な魔力回路に魔力を流そうとは俺もモニカも全く考えなかった。

 なので今は普通にあてがうだけだ。


 少し不思議な事にタンク状の魔道具を測定器の底につけると、金具もないのにピタリと固定された。

 

「渡された魔道具が、測定器にくっついたけど、これでいいのか?」


 俺が確認のためにウォルターに話しかけた。

 今なら良いだろう。


「ああ、それでそっちの準備はおしまい、ちょうどこっちも準備ができたところだ、クレイトス先生お願いします」


 すると次の瞬間、俺達のまわりに黄色い魔法陣が複数出現し、そこから発生した結界が俺達を包み込んだ。

 クレイトス先生は確か、この後、俺達の実技試験を担当する先生だったはずだ。

 この穴の中からではそれが誰なのかは見えないが、少なくとも黄色い魔力傾向なので消去法的に、たぶんあの狐耳のダンディなおっさんだな。

 彼だけ髪の色が黄色という、黄色要素がある。


 覆っている結界は、ルシエラのように数や効率に優れてはいないが、一つ一つの魔法陣にしっかりと手が入った職人的な魔法陣だった。

 気のせいかもしれないが、その結界からは幼いモニカを労るような心遣いが感じられる。

 

 しかし、ただの魔力測定にこれだけしっかりとした結界が必要なんて、一体どんなことが起こるのだろうか?


「よし! 魔力を流していいぞ! ありったけぶち込むイメージでやれ!」


 ウォルターの合図が耳に届き、その瞬間、俺とモニカが抑えていた魔力を一気に開放した。

 するとモニカの手から恐ろしい勢いで魔力が抜ける感覚と、何か巨大なものが頭上で動く感覚が同時に伝わってきて、

 続いて視界の両サイドが凄まじい光で覆い尽くされ、同時に何も聞こえなくなるほどの轟音が振動を伴って発生した。


 モニカがそちらを目だけで見ると、そこには凄まじい光を放つ穴の出入り口が・・・

 外の景色は炎のような物で遮られて全く見えない。

 さらに俺達を覆う結界のすぐ外の空気が熱で激しく揺らめき出す。

 結界のおかげで何ともないが、少しでも外に出ればこの熱で一瞬で消し炭になるのは明白だった。


 するとモニカから恐ろしげな感情が流れてきた。


「ねえ、ロン・・・」

『なあ、モニカ・・・』

「『これどこで止めれば・・・・あ、』」


 どうやら俺達は2人揃って、大事なことを確認もせずに、とんでもないことを始めてしまったらしい。

 しかも今それを確認しようにも、発生している轟音があまりにも大きいせいで声もまともにかけられない。


 遂には測定器が激しく振動を始めた。

 最初はわずかに震える程度だったのに、その振動がどんどん増幅して、今ではそれと魔道具越しに繋がっているモニカの手が、ブレて見えなくなるほどの勢いで揺れていた。

 これは流石にまずいと考え、魔力を絞ろうとするが・・・


 恐ろしいことに全く魔力を絞ることができなかった。


『モニカ! 魔力止めてくれ!』

「・・・・・!!」

『ええ!? なんて!? 聞こえない!?』

 

 あまりにもの轟音に”自分達”の声まで聞こえなくなってしまったか、モニカの声が遠い。


「・・ま・・・ない!!!!!」

『ええ!!!??? なんて!!!!???』

「魔力止められない!!!!!」

『!!!』


 なんてこった。





 同じ頃、アクリラの街の中にある幾つもある小さな教室の一つで、ちょうど高等部の”歴史学”の授業が始まったところだった。


 だがその授業は、突如発生した謎の振動で中断される。

 いったい何事かと不審に思った生徒や教師が窓に集まり外を見ると、”競技場”の方角に、雲に届くほど高い光の柱を見つけた。

 だが生徒達はその光の柱を見た瞬間、まるで興味を失ったように席に戻り始め、教師も何事も無いかのように授業を再開する。


 この程度のこと、アクリラにいればすぐに慣れる。

 どうせ競技場でどこかの研究室が実験をやってるか、ガブリエラ絡みだろう。

 全員が一瞬でそう考えた。

 だが、そのうちの何人かが妙なことに気づく。


「あれ、ガブリエラ様ここにいるよね?」



 一方、その教室にいたガブリエラは、窓の外に見える光の柱を生暖かい目で見つめていた。


「・・・思っていたよりも派手好きな奴だな」


『否、あの”検査”は、検体の嗜好で結果が変わるものではありません』

「冗談も理解せんのか、このうつけが」

『疑問、”今は”、南部史の授業中です、冗談の時間ではありませんよ?』


 そこでようやくガブリエラが諦めたように視線を教室の前へと移し、他の生徒と同様に歴史の偉人たちの世界へと意識を戻した。





 競技場の中に置かれた鉄のやぐらを覆い隠してしまうほどの、凄まじい熱と光が噴き上がっていた。

 検査のためにモニカから吸い上げた膨大な魔力を熱と推力に変換し、その勢いを測ることで”比較的”安全に処理と検査を行っているのだが、それでもその魔力量ゆえ、発生した炎でやぐらは見えなくなってしまったのだ。


「ほう、こりゃ凄いな」


 ウォルターが遮蔽壁代わりのスリードの体の後ろから僅かに顔を出して、その光景に感心したような声を出す。

 発生した振動はまるで地震のように周囲を揺らしていた。

 一方、スリードは間近でその光景を眺めながら、不思議そうに頭をひねりその様子を観察していた。


「いつも思うが、炙られているだけというのに、よくあれで魔力量が測れるものだな」

「付属の観測器が、シリンダーの内部の圧力の変化を記録している、後はそれを持ち帰って噴射時間で割れば、シリンダー内を駆け抜けた魔力量が弾き出されるって寸法ですな、ただ、どうしても魔力の一部が外側に漏れて炎が噴き出しますが、誤差の範囲なのでご心配なく」

「ふむ」


 スリードは、その説明で納得はしなかったが、それもいつも通りなのでそんな物なのだろうと考えた。

 それより気になるのが、一向に噴き出す魔力の量が減っていないことだ。


「たしか、総魔力量の5%で噴射が止まるんだったか?」

「時間当たりの”魔力噴出量”と”内部魔力圧”を測って魔力傾向値と一緒にベルナーの方程式に放り込めば総魔力量が分かるんですが、誤差の修正のために5%を検知できた時点で止めるのが良いと・・・」

「いや、そうじゃなくてな・・・」

「『ふむ、スリード先生、私もそう思う・・・・ぞ』」


 その瞬間、居並ぶ教師陣の顔色が一斉に悪くなった。

 目の前で立ち上る光の柱の勢いは一向に弱まる気配が見られず、とても止まるようには思えなかった。


 奇しくも魔力を推力と熱に変換するその機構は、ロンとモニカが得意とする”魔力ロケット”と効果はほぼ同じものであったが、

 アクリラの研究者が作り上げたそれは比較にならないほど変換効率がよく、そのせいで逆に殆ど魔力を消費していなかったのだ。


「あー、ってことは、ガブリエラ様より出力特性が”持続型”ということですな、これは興味深い、おそらく変換効率が良い分だけ、近い保有量でも取り出せるエネルギーはかなり多いのでしょう」


 1人だけその”問題”を気にしていなかったウォルターが、呑気にそんな結論を下した。


「それで・・・あの測定器は保つんですか?」


 遂にガタガタと大きな上下振動が始まったやぐらを心配そうに見ていたハルが、ウォルターに声を掛ける。

 すると、ウォルターの顔が後ろを向き教師陣の中にいたハルの目を真顔でみると、


「さあ?」


 と短く言ったのだった。





 測定器の下の穴の中では、事態がつかめないロンとモニカが恐慌状態に陥っていた。

 魔力を吸い上げる勢いは一向に止まらず、それによって発生していると思われる振動はどんどんとその勢いを増して、外の様子は全くわからない。

 いつまでこの状態を維持しろというのか?


 もう既に腕から伝わってくる振動のせいで視界がブレにブレて、どうしようもない。

 このまま振動でバラバラになってしまうのではないかと心配し始めたその時、

 周囲の地面がピシリと音を立て俺達が同時に肝を冷やす。


「!?」


 おそらく今の音は、この凄まじい振動で周囲の地面が破壊され始めた音だ。

 それはつまり、このとんでもなく重そうな金属の塊である測定器の固定が甘くなっているということで・・・


『モニカ!! 手を離せ!!』


 俺が慌ててモニカに指示を飛ばす。

 流石にこの”吸い上げ用”魔道具から手を離せば魔力は流れなくなるだろう。

 だが、


「外れない!!!」


 モニカの手はまるで接着剤で固定されたかのように、魔道具の取っ手から外れなかった。

 

『うそだろ!?』


 更にモニカがなんとか力任せに外せないかと、腕を動かすが振動のせいでうまく力が入らず、さらに魔力を吸い上げる勢いが強すぎて俺が介入できずにいた。

 このままでは、固定を失った測定器に生き埋めにされてしまう。

 これほどの熱と魔力を撒き散らかした状態でそんなことになれば、俺達を守ってくれている結界だって只では済まないだろう。


 焦った俺は背中からフロウを伸ばして、魔道具を握る手に差し込んでこじ開けようと試みるが、あまりにガッチリと掴んでいるせいで上手く行かなかった。


『クソ!! 固すぎる・・・』


 そして次の瞬間、ハッキリと周囲の地面が音を立てて動き、俺達の頭上にある巨大な測定器がそれに合わせて横に大きく移動した。

 

 危ない!!


 気がつけば無意識にフロウで測定器を下から支えていた。

 だがその瞬間、”プシュ”という音と同時に、手に持っていた魔道具の側面から黒い煙が一瞬だけ噴き出て魔力が流れなくなり、先程まではビクともしなかった手が、まるで振動で弾き飛ばされたように外れた。


 それでも外から流れ込む光と熱はしばらく収まらなかったが、ゆっくりとまるでジェットエンジンの停止みたいに、余韻のような音を残しながら徐々に”平穏”が戻ってくる。


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


 いつの間にかモニカが過呼吸のような状態になっていたらしく、状況が”終わって”からもしばらく動けずにいる。


 完全に停止した測定器は、魔力を流す前と異なり大きく傾いていた。

 測定器を支えるやぐら自体は大丈夫なのだが、それを地面に固定していた土台の四隅の土が大きく崩れていたのだ。

 もし止まらなければ、あと少しで生き埋めもあり得ただろう。


「生きてるかー?!」


 すると穴の向こうからウォルターの声が聞こえてきた。


「生き・・・ゴホッ、・・・てる」


 舞い上がった土煙にモニカが咳き込みながら答える。

 

「なんとか生きてるけど、これどうやって出ればいいんだ? これだけ熱けりゃ結界を出たら大変だぞ?」

「ああ、それは大丈夫だ、その結界はお前さんらの動きに合わせて動くそうだ」


 本当だろうな?

 モニカも少し不信気にゆっくりと体を横に動かすとたしかに周りを覆っていた、黄色い魔法陣が追従するような動きを見せる。

 これなら大丈夫そうか。



 穴から這い出すと、気のせいか空気が焦げたような匂いが充満していた。

 いや気のせいではないな、後方視界に映る金属のやぐらは真っ黒に焦げており、未だに大量の熱を帯びているのか揺らめいて見える。

 これでこの装置が煤けていた理由がはっきりした。

 

「ご苦労! いいデータが取れた、”安全装置”が作動したことが唯一の心残りだが、まあ誤差の範囲だろう、元々お前さんの魔力量を正確に測れるなんて、思っとらんかったし」


 ウォルターが上機嫌といった雰囲気でこちらに話しかけながら、まだ高熱を発するやぐらの上部を、長い棒のようなもので突っつき出した。


「・・・もし安全装置が働かなかったら?」


 俺がなんとなく疑問に思ったので聞いてみることにした。

 するとウォルターは一旦手を止めて、不思議そうな表情でこちらを見ると、


「安全装置が働かなかった時のことを考えるなんて不思議なやつだの、そのため・・・・・の安全装置だというのに」


 と言って、再び手を動かした。

 え? どういうことだ?

 ひょっとして今回働いた安全装置って、本当に”最後”の安全装置だったのか!?


 だがウォルターは、俺のそんな驚愕など気にもしていない表情で、淡々とやぐらの上部を棒で突っつく作業を続け、そこから50cmほどの大きさの箱のような物体を取り出す。

 

「それじゃ、私は研究室に戻るぞ、こいつの解析があるからな」

 

 ウォルターはそう言って熱を帯びた箱を分厚い布のような物でくるむと、それを持ってそのままフィールドの出入り口へと歩いていったのだった。

 その楽しそうな後ろ姿から、彼がデータ以外に興味がない人種であることが伝わってきた。

 マッドサイエンティストってやつだろうか?


 とりあえず、あれでちゃんと測れたんだろうな、もう一回はゴメンだぞ。


 俺もモニカも何も言えずにウォルターの姿が見えなくなるのを見送り、そこからたっぷり一分くらいかけて息を整えたあと、ようやく土を払いながらモニカが立ち上がった。


『背中、まだ付いてるぞ』


 俺のその指摘にモニカが思い切り背中を叩いて土を払う。

 掘ったばかりの地面に寝転がったせいか、全身土まみれだ。

 大量に魔力がある場合の測定法らしいが、他にもやった人はいるのだろうか?

 ガブリエラとかの王族でも土まみれになったのかな。


 そしてどうやら教師達は、俺達が落ち着くのを待っていたみたいで、モニカが一応の土を払い終わったところで、教師の一人が前に歩み出た。


「どうだ? 何か変わったところはあるか? 気分が悪くなったりはしてないな?」

「ないです・・・クレイトス先生?」


 モニカが、俺達を気遣うように声をかけてきた狐耳のダンディな男性に、確認するように名前を呼びかけた。


「ああそうだ、クレイトス・アリエス、君の実技試験を担当する事になっているが、大丈夫か?」

「ロン、いけそう?」

「大丈夫だ、魔力量的にも問題ない、ちょっとビックリしただけだ」


 あの検査は見た目の割に、そこまで魔力消費は激しくないようで、むしろいい準備運動になったくらいだ。

 二度としたいとは思わないが・・・


「それでは、さっさと始めてしまおう」


 クレイトス先生がそう言ってフィールドの中心部を指差して移動を始めた。

 どうやら実技試験もここで行うらしい。


「はい!」


 モニカがそう言って気合を入れ直す。

 朝一発目からひどい目にあったが、本題はこちらなのだ。


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