人々
灰咲勇兎
人々
数々の死体を踏みつけ生きてきた人々は
自分が誰かに踏みつけられるのを良しとせず
非常に傲慢に生を使いこなしている
死を理性的に受け入れたいだけの人々は
諦めと欲望との間で藻掻き苦しみ
非常に高慢に死を押し付けあっている
生も死も何もかも考えたくない人々は
ひたすら目の前の事象に喜怒哀楽を示し
非常に驕慢に無知がばれないようにしている
何もかも知ってしまった人や
何一つ知らない人だけが
生きていい世界はここではないことを
漠然と受け入れながら単調に過ごしている
人々 灰咲勇兎 @haisaki_isato
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます