無課金プレイヤーが来た!!
桜雪
第1話 いっぺん死んでみる?
「死ぬってこういうことなんだな~」
憧れていたJKライフ、無作為に注がれる愛を弄びながら送る予定だったJKライフ。
容姿には自信がある…たまたま他人が気づかなかっただけで素材はいいはず。
きっとJC時代は部活に打ちこみ過ぎただけで、ソッチに気が回らなかっただけ…。
恋をするの、ううん、恋をされるの♪注ぎなさい、アテクシの空っぽのハートに、貴様らの愛をー!!
って…浮かれて歩いていた高校入学初日、アタシはバスに跳ねられた…。
乗るはずだったバスに思っクソBANGって跳ねられた…。
「アウッ」
変な声が出て、意識が遠くなった…。
「かっこ悪いわ」
白衣の女性が呆れたように首を横に振る。
「大きなお世話よ」
「見なさい、入学初日だからって気合入れて勝負パンツで入学式って…アンタ風俗デビューと勘違いしてんじゃない?黒のレースって…何考えているのかしら?ビッチなの?ビッチなのね」
「ビッチじゃねぇし」
「見なさい、自分の死に様を…黒のレースパンティ丸出しで踏まれたカエルのように這いつくばって、あんなみっともない死に様…御両親もドン引きでしょうね」
「ドン引かねぇし、愛されてってから、ドン引かれねぇし」
「引くでしょ…娘が入学初日に黒のレースパンティ丸出しでバスに跳ねられて死ぬって入学初日の珍事だし、近所で噂されんのよ、付属高校だか風俗広告だか解りませんわね~って」
「大きなお世話だし…ってか死んだのアタシ?」
「死んだわ…即死よ、打ち所がね…クリティカルヒットだったわ」
「そんな…ってか、アンタ誰?」
「アタシはドクターキリコ、このラボの所長よ」
「ラボ?」
「ラボよ、意味解る?ラブホじゃないのよ?ラボよ」
「ビッチ扱いよせや」
「制服の下に黒レースパンティって風俗嬢のコスプレよ、ラブホならではのプレイよ」
「高校デビューに気合入れただけよ!!」
「気合の方向が風俗だってのよ、ビッチが!!」
元気な死人と謎の女医の不毛なやりとりが途切れて数十秒…。
「ところで…アタシどうなってるの?」
「死んでるわ」
「割と元気なんですけど…」
「魂抜けたばっかだから」
「アタシ魂なの?」
「エクトプラズム的な状態よ、解る?ギリギリ?」
「エスエムプログラム?ってどういう状態?」
「可哀想…若さだけじゃ客がつかないことを自覚してるのね、そのプログラムをアナタが望むなら勉強したらいいわ風俗高校でね」
「付属高校だし、風俗いかねェし」
「陸上ばっかで、脳筋なのね、解るわ…バカって足早いから」
「陸上選手に謝れや」
「単刀直入に言うわ、アナタ、バカだからね、生き返りたければ、アタシに身体を捧げなさい」
「レズ?」
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