第6話ピックアップガチャって聞くと廻したくなりません?それ課金兵への道ですよ?
頭を洗って、体も洗ってお湯に入ってはいお終い。
何?お風呂の情景を詳しくだって?ペタンコエルフは需要が無いので却下です。
お湯を出す時は少し困ったけど、フリー小説の定番である魔石のようでそこを触ったらお湯が出てきて一安心だったよ。
止める時は苦労したけどね…
さて、もうクレアさんは寝ているし、お布団をちゃんと掛けてあげて俺はユニークスキルの確認だ!ヒャッハー!
ユニークスキル
・無課金ゲームLv1
「ドラゴンファンタジア」は自キャラを使用可能となっております。
アイテムは装備品のみとなっております。
「ビーストファーム」は入場キーを獲得。現在入場不可となっております。
「ホームでローン」は入場キーを獲得。
現在入場不可となっております。
「フェアリーダンス」はコスト1のキャラを召還可能となっております。
「バトルシップギャラクシー」は現在使用不可となっております。
「戦闘兵鬼天叢雲剣」は現在使用不可となっております。
「パズルスライム」はランク1のスライムを使用可能となっております。
「シャルとウィーンでダンス」は現在使用不可となっております。
「無人島でGO」は現在使用不可となっております。
「ヴァーミリオンスタジアム」は一頭の競争獣を使用可能となっております。
…これは微妙だな。
俺はウインドを見ながらうんうん唸る。
「ドラゴンファンタジア」は以前説明したが時間経過型の重課金ゲームでその場所場所に必要な経過時間があり、それが済むとアイテムやお金などが貰えるゲームだった。
レジェンドエルフで魔法騎士という無茶苦茶育成時間の掛かるキャラでゲームをしていたのでゲーム内での自キャラの強さは良くて中の下、悪ければ下の上くらいだろう。
レジェンドエルフの性能は桁違いなのだが兎に角レベルが上がらない。
魔法騎士なので魔法は使えるが俺のレベル上げ不足で中級魔法まで、剣術も中級剣術までの実力だ。
おまけに騎士の為、野外探索には向かない。
冒険者として活躍するなら戦闘でしか活躍出来ないだろう。
「ビーストファーム」キャラの課金育成ゲームなのだがこのゲームの世界のビーストとは獣人の事で、しかも可愛い萌えキャラに近い猫耳幼女や犬耳ショタなどの子供や少年少女を獣化したゲームなのだ。
戦闘場面など一切無く職業もメイドや執事、農家や大工などの一般職が殆どだ。
俺はこのゲームでは雌のミノタウロスのミノリをメイドとして作り上げ動画サイトで名を上げたが可愛いからだけであって別に特殊な能力など持っていなかったのである。
故にこのゲームで能力は冒険者として役には立たないような気がする。
「ホームでローン」は重課金タワーディフェンス型のゲームで自宅を襲ってくる敵を排除するゲームなのだが、仲間のキャラはブラウニーなシルキー、座敷童などの家を守る妖精や妖怪果てには神様などで自宅を守っていくゲームである。
ローンの残った家を守り抜くといった世知がない設定だが、ゲームはかなり作り込まれていた。
課金によって神様などの強力なキャラをゲット出来るのだが俺の最初のボーナス神キャラはとんでもなかった。
七福神でトイレの神でも話題になった弁財天をゲットしたのだ。
各サーバに一人しかいないらしく最初はびっくりしたものだ。
しかし、冒険者として生活する為、家を持つまでは役に立ちそうも無い。
残念だ。
「フェアリーダンス」も前に説明したが妖精を召喚し育成して敵と戦う重課金ゲームだ。
最大15コストを持ってその範囲内でキャラを召還し戦っていくゲームなのである。
俺の愛する妖精ティターニアはゲームが始まった当初に最5コストの時代に必要コスト5という一体呼べば何も呼べないほどの重コストキャラだったのだが強すぎた。
当初はティターニアがいれば全て終わると言われたぐらいだ。
しかし時間が経つにつれ必要コスト10のようなキャラが出て来て一時は終わったかと思った。
しかしバージョンアップで支援型のスキルを使えるようになり支援型の最強キャラとして蘇ったのである。
今はコスト1しか呼べないがコスト5になった時俺は最強の道を歩ける…かも知れない。
「バトルシップギャラクシー」はやばすぎる。
何がやばいかって宇宙戦艦による宇宙での戦闘がメインのゲームだからだ。
このゲームの最低レベルの宇宙戦艦でもチート過ぎるのでは無いだろうか。
このゲームは課金タクティスゲームなのだが、宇宙戦艦に昔の戦艦の名前がついており、船の魂が擬人化して船を一人で動かせるというぶっ飛んだ設定である。
珍しく船を課金でガチャる訳ではないのだが新しい船をゲットするためにはそのイベント中に何回も何回もそのエリアの敵を倒してドロップをさせるしかないのだ。
課金要素は船の為の母港や修理場、船の為の資材などあるが課金しなくても配布される石だけで何とかなる程度である。
自分は配布石すら使わないので大変だったがイベントでドロップする船は全部揃えていた。
「戦闘兵鬼天叢雲剣」は人型戦闘兵器を作り敵を倒して資金を得る重課金ゲームだ。
一般部品は幾らでも手に入るのだかワンオフ物のフレームや動力部などは殆どが課金だ。
一体で100万以上掛かっている機体もあるらしい。
鬼型の人間型兵器でエイリアンを倒すという設定なのだが、フレーム名が刃物の名前という変わった設定だ。
レベルは無く部品性能と戦略で決まる為札束戦争とも言われている。
このゲームでは珍しく?当たりはなかったのだが戦略が他の人と違った事をしていたらしく何故かほぼノーマルなのに勝ってしまうという訳の分からないことになっている。
この機体が使えればドラゴンでも勝てそうだが戦略以外はAIが判断するので逆に危険かも知れない。
「パズルスライム」はパズル型重課金パズルゲームだ。
弓の矢のようにしてモンスターを飛ばし敵を倒していくゲームなのだが、モンスターはスライムのみである。
マニアック過ぎて人が集まらないと当初は思われていたが思いの外好評らしく課金者が多いゲームだ。
そこまで課金しなくてもパズルとしては遊べるので人気に拍車が掛かっている。
このゲームも当たりはなく逆にパズルゲームとして楽しんでいる。
ただ、フレンドが何故か素晴らしく強力で逆に困っている程だ。
動画投稿している為かフレンド希望が向こうから殺到してくるので一時はどうしようか悩んだ程だ。
スライムの能力は下の中ぐらいでしていた為、自分のスキルで攻略していた気がする。
ってかスライムでどうやって戦うんだよ⁈
「シャルとウィーンでダンス」はタイミングよくボタンを押していく超重課金音ゲーだ。
シャルと呼ばれるダンサー達をダンスの聖地ウィーンまで一流のダンサーとして育てて連れて行くというぶっ飛んだ設定だ。
このゲームで俺は超大当たりの日比野 神子というキャラを強制ボーナスガチャで引き当てた。
このキャラはステータスは平均的だがどんなダンサーとも組むことが出来、組んだダンサーのマイナス能力を消してしまうという壊れっぷりだ。
ガチャに搭載されて一時間でストップされた幻のキャラである。
偶々やり始めた時にガチャに搭載されそれが当たってしまったのである。
それ以降彼女のキャラはガチャで出なくなり多くの重課金兵が涙したと言われている。
重課金兵とは息をするように課金をする人達の総称である。
でも異世界でダンサーって意味ないよね。
このゲームが超重課金なのはキャラが可愛い子が多い…それだけである。
「無人島でGO」は領地開発型重課金ゲームである。
ランダムで無人島に送られてその無人島を開発していくゲームなのだが最初の場所も課金出来る為立地が良い無人島が出るまで課金する人が多いゲームだ。
このゲームで俺はある意味当たりで、ある意味外れの場所の無人島に入った。
それは周りを竜で囲まれた無人島だったのだ。
竜はこのゲームでも最強の一角でソロで倒す事はほぼ不可能だ。
要するに周りの人と連携が取れないソロゲームになってしまったのだ。
島の資源は大変多いが開拓する為の人がいない。
無課金なので人も増やせない。
竜は何故か向こうからは攻めてこないので完全鎖国状態である。
動画サイトではこの無人島生活が爆笑を掻っ攫っている。
ある意味人さえ増えたら開拓出来るので冒険者を辞めた後の老後の場所に欲しいかも知れない。
「ヴァーミリオンスタジアム」は競馬型重課金ゲームだ。
血統を重ねて配合し一番早く走る獣を作るゲームだが陸・海・空の三つの場所で最速を決めるゲームだ。
重量制限により体重で階級がある。一番人気はヘビー級だがこのゲームで俺は当たりはなかった。
ただ、近親相姦ギリギリを攻めて恐ろしい獣を作り動画サイトで有名になっている。
「クレイジーレッド」俺が狂紅と名付けたこのドラゴンより早い獣は今の所存在しない…あんなヤバイ奴呼びたくねー!封印指定だよあれは。
一応全部のゲームの確認をしたが先が思いやられる。
頭が痛くなってきた。
お休みなさい…
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