第2話 気配を感じた…音が聞こえている?
なにか…動く…まえ、うしろ。とおく、ちかく。おおきい、ちいさい。
あるとき、てのひらを前に出して測ってみた。
うでの長さの5本から10本分くらいの場所。
空間…?いつも同じような場所で行ったり来たり。
動きを追いかけてみる。
たまにだけど、一つの場所で留まってしばらくじっとしている時がある。
動いて、止まって、また動いて。
暖かい、冷たい…
ああ、そうか。これは耳で聞こえているのじゃない。
肌を通じて感じた振動、熱、波動?を感じているのだ。
…だとしたら、肌の一部が熱くなるのは何?視線…?誰の?
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