第36話 朝の…

 混雑時、車庫を間違える客がいる。

 色んな場所のランプが付くから…非常に厄介なことになる。

 混雑してると、コチラも、いちいちモニターなんて観ていない。

 最悪なのは、ほぼ同時に入った客が、互いに間違った場合。


 ドアは開くのだ…。

 例えば205と206が逆に入室できてしまうわけだが…帰る時間が違うわけで、そうすると205で清算しても間違って停めた206の自分の車庫は開いてないわけで…。


 フロントに電話が来るのだが…対処してみようがない。

「間違って入室されてるんですよね~どっかの部屋と…」

 間違っている部屋が解れば、そっちに自分で電話してもらって勝手にしてもらうのだが、まぁトラブルわけだ。


 その様子が面白い。

 不倫だった場合は時間に帰らなければならないし、必死だ。

 電話のやりとりを聞いてるだけで面白い。

 お互い間違っているから、即清算しないとならない。

「ドアの鍵を開けてやれば?」

 甘いのだ、その場合2部屋が使用不可になるので、強制的に早く出た方に合わせなければならない。


 くれぐれも部屋を間違えない様に…。

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